2011年のF1トルコGP(優勝 S.ベッテル=当時レッドブル)。《写真提供 Pirelli》

25日、F1は今季第14〜17戦となる4レースの日程(11〜12月)を新たに発表した。トルコGPが復活し、バーレーンで2戦、そして最終戦アブダビGPという流れになる。

コロナ禍によって7月開幕となった今季2020年のF1世界選手権は、現段階までに6戦を消化。第7〜13戦についても開催カレンダーは発表済みで(既報)、11月1日決勝予定の第13戦エミリア・ロマーニャGP(イタリア・イモラ)が既決分の最終日程となっていた。

今回、新たに発表された4レースは下記の通り。これで今季は全17戦というかたちで、「当面の」という注釈こそ外せないものの、カレンダー確定となっている(レース名の英字表記はF1公式サイト初期発表のもの)。

第14戦 11月13〜15日 トルコGP
FORMULA 1 DHL TURKISH GRAND PRIX 2020

第15戦 11月27〜29日 バーレーンGP
FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX 2020

第16戦 12月4〜6日 サクヒールGP(バーレーン)
FORMULA 1 ROLEX SAKHIR GRAND PRIX 2020(Bahrain)

第17戦 12月11〜13日 アブダビGP
FORMULA 1 ETIHAD AIRWAYS ABU DHABI GRAND PRIX 2020

トルコGPは“ターン8”という名物コーナーがあるイスタンブールパーク・サーキットが舞台、2011年以来9年ぶりの復活となる(現段階では「サーキット承認」の条件付き)。

バーレーン(バーレーン国際サーキット)では2週連続開催、最終戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)を含めた3連戦の日程でシーズンを締めくくるかたちになる。ちなみにバーレーンでの2戦についてはコースレイアウトを1戦目と2戦目で変える可能性あり、という報道が以前から見られている。

バーレーン連戦の際にはFIA-F2選手権が併催されることも発表された。日本勢の活躍顕著な今季のF2、これでF1第1〜10戦の併催とあわせ、全12大会となっている。

また今回の発表のなかで、これまでは延期扱いとなっていたF1中国GPの今季開催がなくなったことも明確にされた。やはり今年のF1は欧州およびその近隣地域での開催にとどまる見込み。

2020年シーズンのF1は当初、史上単独最多となる22戦がスケジュールされていたが、コロナ禍の影響で5戦減の全17戦に落ち着く格好となった。全20〜21戦が定着していた近年と比べると、やや少なめの印象の年間レース数だ。とはいえ、これだけの数のレースを半年弱で開催できるのだから、いろいろな意味で世界最高峰シリーズの面目躍如、というところであろう。

なお、世界耐久選手権(WEC)の2019/2020シーズン最終戦「バーレーン8時間」の開催日程が変更され、現地11月14日決勝となった。当初は11月21日決勝の予定だったが、F1のバーレーン連戦とつながることを避けるためなどの総合的判断により、1週前倒しされている。

(*本稿の情報は2020年8月25日時点のもの)

2011年のF1トルコGP。《写真提供 Pirelli》 2019年のF1バーレーンGP。《写真提供 Pirelli》 2019年のF1バーレーンGP。《写真提供 Pirelli》 2019年のF1アブダビGP。《写真提供 Pirelli》 2019年のF1アブダビGP。《写真提供 Pirelli》