気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………
さすがの“自動車大国”である。新型コロナウイルスの感染者が471万人超、死者も15万6000人に迫るほどの米国だが、逆風下にもかかわらず新車の販売は引き続き回復傾向にあるようだ。
日本車メーカー各社が発表した7月の米国の新車販売によると、トヨタ自動車、ホンダ、スバル、マツダの4社の販売台数は、前年同月比15.4%減の37万477台。新型コロナの影響で5カ月連続で前年割れとなったものの、減少幅は4月の52%減をピークに4カ月連続で縮小したという。
きょうの毎日などが報じているが、このうち、トヨタの販売台数は前年同月比19%減の16万9484台と落ち込んたものの、米国の複数の州で販売店が閉鎖する以前の水準に回復したという。
また、スバルは19.7%減の5万1458台と最も下げ幅が大きいが、ホンダが11.2%減の12万5450台だった。一方、マツダは新型多目的スポーツ車(SUV)や『ロードスター』(現地名『MX-5ミアータ』)の売れ行きが好調で3.4%増の2万4085台と2カ月連続で前年を上回ったという。
マツダのロードスターといえば、バブル経済絶頂期の1989年に当時はユーノス・ロードスターとして発売され、昨年は30周年の節目を迎えたロングセラーのスポーツカー。北米など世界各地に輸出して根強いファンも多いが、米国ではここ数年の月販平均は700台前後だった。ところが、コロナ感染の拡大を横目に異変が起こり、月販1000台を超えるほどの急増ぶりという。
ロードスターが快走する背景には、オープンカーだけに「密」を避けてドライブを楽しめることなども考えられるが、先行き不透明感が漂うなかで中期経営目標を延期したマツダにとっては思いも寄らない“特需”である。
2020年8月5日付
●日本製鉄赤字420億円、4〜6月鋼材需要が減少(読売・8面)
●日英交渉自動車が焦点、新貿易協定、茂木氏が訪英へ(朝日・7面)
●JR上場4社赤字に、4〜6月(朝日・9面)
●7月米新車販売日系4社15.4%減、37万477台 (毎日・6面)
●ソニーEV試作車公開(東京・7面)
●ソニー、純利益53%増、4〜6月外出自粛でゲーム好調(日経・1面)
●テスラ、ものづくり2倍速、即断即決、周囲を翻弄、生産50万→100万台、わずか1年3か月(日経・12面)
●SUBARU黒字確保、今期最終61%減、米国市場で改善(日経・15面)
コロナ感染者数世界最多の米国でマツダ ロードスター が快走[新聞ウォッチ]
2020年08月05日(水) 08時49分
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