ポルシェジャパン、チャージングマップ《画像:ポルシェジャパン》

ポルシェジャパンは6月5日、ポルシェ電気自動車(EV)オーナー向けに、急速充電器をはじめとする独自の充電ネットワークを日本全国に展開すると発表した。

充電器モデルは、150kW級出力のCHAdeMO規格急速充電器「ポルシェ ターボチャージャー」と、自宅での利用を目的とした8kW出力の普通充電器「ポルシェ モバイル チャージャー」の2種類。ポルシェ ターボチャージャーはABB社と共同で開発したもので、国内でもっともパワフルな150kWの出力により、『タイカン』の車載バッテリーを24分で80%(走行距離300km分)まで充電できる。ポルシェ モバイルチャージャーは、8kWの出力により約9時間で80%以上まで充電する。

全国のポルシェセンターでは各種充電器を設置しており、充電施設として利用できる。急速充電可能なポルシェ ターボチャージャーは2020年内に21拠点に設置する予定。あわせてEVを整備できる施設も整え、トレーニングを受けたメカニックを配備する。

またポルシェジャパンでは、都市型充電ステーションとして、東京・名古屋・大阪に「ポルシェ ターボチャージング ステーション」を用意する計画だ。150kW級出力のポルシェ ターボチャージャーを1か所につき2基ずつ設置。合わせて8kW出力のポルシェモバイルチャージャー コネクトもを備えることで、短時間滞在用と長時間滞在用として使い分けることができる。

このほか、ホテルやゴルフ場など、目的地となる場所には「ポルシェ デスティネーション チャージング ステーション」を設置する。4時間程度の滞在でも、100km以上の走行距離分を充電でき、ホテル等であれば夜間にバッテリーは満充電近くまで完了。ポルシェオーナーであれば無償で利用可能で、設置場所を順次拡大していく予定だ。

なお、ポルシェのEVは日本国内の充電基準(急速:CHAdeMO、普通:J1772)に対応し、高速道路のSA/PAや道の駅、駐車場等の公共施設にすでに設置されている2万基を超える充電器も利用できる。

ポルシェ・タイカン・ターボS《写真提供 ポルシェジャパン》 ポルシェ・タイカン・ターボS《写真提供 ポルシェジャパン》