ルノー・クリオ《photo by Renault》

ルノーグループ(Renault Group)は、日産自動車の赤字の影響により、2020年第1四半期(1〜3月)の純利益が35億7300万ユーロ(約4350億円)減るとの見通しを公表した。

これは、日産自動車が5月28日に発表した2020年3月期の連結決算の結果を受けたもの。日産の発表によると、2020年3月期の連結決算は、売上高が前年比14.6%減の9兆8789億円、営業損益は405億円の赤字(前年同期は3182億円の黒字)、経常利益は同91.9%減の440億円、最終損益は6712億円の赤字(同3191億円の黒字)。2009年3月期以来、11年ぶりの赤字に転落した。

一方、ルノーグループが発表した2020年第1四半期(1〜3月)の決算は、グループ全体の売上高が101億2500万ユーロ(約1兆2325億円)。前年同期の125億2700万ユーロに対して、19.2%減と引き続き減少した。

グループ全体の101億2500万ユーロの売上高のうち、本業の自動車部門の売上高は、85億9100万ユーロ(約1兆0458億円)。前年同期の109億1600万ユーロに対して、21.3%減と減少傾向にある。

なお、ルノーグループは、2019年第1四半期の純利益に関して、日産自動車が寄与する部分が5600万ユーロ(約68億円)になるとの見通しを公表していた。

ルノーグループ本社《photo by Renault》 日産グローバル本社(横浜市)《Photo by Tomohiro Ohsumi/ゲッティイメージズ》