ルノーのEVだけのカーシェア「ZITY」《photo by Renault》

ルノーグループ(Renault Group)は5月19日、EVのみによる新たなカーシェアリングサービスの「ZITY」を、5月20日からフランス・パリで開始すると発表した。

ZITYでは、ルノーのEV『ゾエ』新型500台が、パリ市内に配備される。24時間365日無休でルノーのEVを提供することにより、自家用車の所有に近い柔軟性のあるカーシェアリングサービスを目指す。専用アプリのおかげで、ユーザーは昼夜を問わず、いつでも地図上で自分の位置に最も近い車両を探すことができる。

最新のコンピュータープラットフォームと、車両の使用状況を1時間ごと、1日ごとに分析するアルゴリズムにより、カーシェアリングの需要が最も高い地域を特定する。これにより、車両を適切な場所に配置し、ユーザーが車両を簡単に見つけられるようにする。

新型ゾエには、リバースカメラ、近接センサー、GPS、タッチスクリーン、クルーズコントロールが装備されている。1分単位でカーシェアリングが可能。バッテリー残量を含めた情報が、ダッシュボードのモニターにリアルタイムで表示される。バッテリー残量が、必要な最低レベルを下回ると、車両はレンタルできなくなり、すぐに充電が行われる。

車両の予約はリアルタイムで行われ、車両はスマホアプリでロックを解除する。一部の車両にはチャイルドシートが装備されており、スマホ向け専用アプリでチャイルドシートの有無が確認できる。カーシェアリングを終了するには、車両をパリの駐車スペースに止め、ロックする。

なお、ルノーグループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染防止対策を施したうえで、このカーシェアリングサービスを開始する、としている。

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