アルプスアルパイン

アルプスアルパインは5月19日、米イマージョン社とのライセンス契約を見直し、パートナーシップを強化すると発表。将来に向けた車載用HMI技術および製品力の向上につなげていく。

イマージョン社は、ハプティックテクノロジー(触感技術)で世界をリードするイノベーター企業。没入感およびリアル感に優れたデジタル世界を実現する同社のタッチフィードバックソリューションは、モバイルや自動車、ゲーム、家電など、30億台以上ものデジタル機器に提供されている。

アルプスアルパインは2000年、イマージョン社と自動車用入力デバイスに関するタッチフィードバックテクノロジーのライセンス契約を締結。昨年9月にはハプティックに関連する製品創出における協力協定を締結するなど、両社が持つソリューションを融合し、操作性および多様性を高めたHMI製品の創出に取り組んできた。

昨今、オートモーティブ市場では、次世代自動車の開発が進展。車載向けHMI領域でも、スイッチやダイヤルによる操作の集約・複合化が加速し、従来のメカニカル方式からタッチ入力や音声による操作が増加するなど、ハードとソフトを融合した操作方式へと進化している。アルプスアルパインは、これら技術進展に対応すべく、イマージョン社とのライセンス契約について、アクティブセンシングテクノロジーを含む内容に見直した。

アクティブセンシングテクノロジーは、タッチフィードバックにおける振動制御を最適化させる技術。振動状況をリアルタイムにセンシングしアクチュエータを制御することで、振動デザインを向上できる。また、大きな振動や多彩な振動を生成することで、より自在な振動デザインを実現しつつ、製品の小型化を実現。応答スピードにも優れ、即応性と感触再現性能に優れたユーザーエクスペリエンスの進化に貢献する。

アルプスアルパインでは、このアクティブセンシングテクノロジーを同社製品へ組み入れることで、より高品位・高速かつリアルな感触表現が可能なタッチスクリーンやタッチパッド、スイッチ、ダイヤルなど、次世代HMI製品の開発を強化。さらには、車載情報機器事業のソフトウェア&システム開発力と融合させていくことで、エリアコントロールユニットやスマートサーフェスの開発を進め、車室内におけるインプットとアウトプットを高次元につなげたHMI製品の創出に取り組んでいく。

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