ウェイモの自動運転テスト車両《photo by Waymo》

グーグル(Google)の自動運転車開発部門のウェイモ(Waymo)は5月12日、初の資金調達ラウンドにおいて、7億5000万ドルの資金調達が完了した、と発表した

ウェイモは、この資金を利用して、自動運転のテクノロジーや人材への投資を強化する。最新の自動運転システムの「Waymo Driver」の開発も加速させていく。

Waymo Driverと呼ばれる自動運転システムの第5世代では、検出性能を向上させる改良を施しているのが特長だ。ライダー(LiDAR)、カメラ、レーダーなどの性能は引き上げられ、それぞれの機能と安全性を最大限に引き出すために、最適な場所にレイアウトし直した。ウェイモによると、ハードウェアとハウジングの配置を慎重に精査し、各モジュールが互いの妨げにならないように、再配置したという。

第5世代の自動運転システムでは、ルーフ上のドームにLED照明を追加した。これにより、ライダーが昼夜を問わず、車両の周囲の物体を識別し、複数の自動運転車が待機している場合でも、どの車両であるかを確認するためのメカニズムとして機能する。

ウェイモのジョン・クラフチックCEOは、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって、安全で衛生的な移動や配達サービスを可能にする完全自動運転技術への注目が高まった。今回の資金調達に協力してくれたパートナーが、ウェイモと使命を共有し、人やモノが安全かつ簡単に目的地に到達できるよう支援してくれたことに感謝したい」と述べている。