新型コロナウイルスによる外出自粛が続く中、マツダは親子で(も)楽しめる工作としてペーパークラフトのPDFデータを公開している。100周年記念の『ロードスター』のデータがあるというので、作ってみた。
データは、マツダのサイトからPDFをダウンロードできる。家にカラープリンタがあれば、このPDFを印刷して、切り抜いて組み立てるだけだ。
必要なものは、カッターかハサミとのりくらいなので「外出自粛ですることがないといっても、面倒なことやあまり時間がかかるものはやりたくない」という人でも、気軽に試すことができるのがうれしい。自分も昔は戦車だの飛行機だののプラモデルにハマっていた時期があったが、老眼がきつくなってくると手元の細かい作業が億劫になってくるのだが、PDFをみると部品点数も少ないし、「これなら、やってみよう」という気にもなったくらいだ。
台紙のデータは、プリンタで出力できるので、仮に加工に失敗しても何度でもやり直せる。ただし、ペーパークラフトとして切り抜いたり組み立てたりする必要があるので、用紙は普通のコピー用紙ではなく、画用紙、ケント紙などの厚紙がいい。家に、A4サイズのケント紙と、写真印画紙(光沢あり)があったので、今回はケント紙バージョンと印画紙バージョンの2台をつくることにした。印画紙はコート紙のように表面に光沢があるので、クルマのペーパークラフトにちょうどよい。
切り抜きはハサミでもよかったが、いちおうデザインカッターを使うことにした。カッターを使う場合は定規とカッターマットも必要となる。のりは、液体タイプとテープのりの2種類を用意。テープのりはほとんどの「のりしろ」にきれいにのり付けできるので結構便利だが、今回のロードスターなら、ウインドウシールドの三角の部分など細かくてもしっかりのり付けしたいところは、液体のりをつまようじなどで塗るとうまくいった。
あとは切り取り線とそうでないところを間違えないように注意しながらデザインカッターで台紙を切り抜く。曲線の切り抜きは台紙を動かしながら作業するとよい。
山折り、谷折りの部分は、カッターの峰(刃のない方)などで軽くキズをつけておき、先に曲げる箇所を曲げておく。のり付けする前の仮組みで仕上がりの曲面の「クセ」を部品につけておくと仕上がりがきれいにできる。
などと、さも達人のようなことを書いたが、普段ペーパークラフトなどやっているわけではなく、いわば「にわか」なので、実際にやってみるとなかなか難しい。のりがはみ出たり、貼り合わせる位置が微妙にずれたり、近くで見ると、そこかしこに「素人作業」が確認できる。
いちおう撮影などもしてみたが、なぜか見本の写真のようにならない。不思議だ。接写には耐えられない代物になってしまった。外で撮影すればもう少し違うかも、と思ったが、やはり全体的にいびつだ。
が、よく見るとリアフェンダーあたりの立体的な形状、フロントのブリスターフェンダーの曲線など、「魂動デザイン」の神髄を見た気さえする。というとデザイナーにグーパンチされそうだ。せいぜい「小僧デザイン」レベルの仕上がりで、これは魂動デザインに、助走をつけて土下座しなければ許してくれそうもない。
とはいえ、自分で作ったものは、それなりに愛着も湧く。すくなくとも、次はもう少しうまく作ろうという欲がでてくる。その前に『サイバートラック』あたりでもっと練習する必要がありそうだが。
なお、作業中、作業後のいちばんの難題は、野生の勘で「かまえ」攻撃の最適(最悪)ポイントをはずさない家ねこの存在だった。
ロードスターのペーパークラフトを作ってみた…『魂動デザイン』の会得に大きな障害が?
2020年04月22日(水) 20時30分
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