ZFの新開発シャシーコントロールコーディネートシステム「cubiX」《photo by ZF》

ZFは、2020年1月に米国ラスベガスで開催されるCES 2020において、新開発のシャシーコントロールコーディネートシステムの「cubiX」を初公開すると発表した。

cubiXは、車両全体に搭載されたセンサーの情報を収集し、シャシー、ステアリング、ブレーキ、パワートレインのアクティブシステムを最適にコントロールするソフトウェアコンポーネントを指す。

cubiXはソフトウェアによって、シャシー機能をネットワーク化する。電動パワーステアリング、アクティブリアアクスルステアリング、アクティブダンピングシステムの「sMOTION」、ドライブラインコントロール、統合ブレーキコントロールなどの複数の車両システムを接続することにより、cubiXは1つの中央ソースから、車両の動きを最適化できるという。

これにより、新しいレベルの車両制御が可能になり、安全性を高めることができる。たとえば、道路状況が悪化した場合や緊急事態などだ。

ZFは2020年、最初の顧客とcubiXのプロジェクトを開始する予定だ。システム全体の一部として、または個々のソフトウェアコンポーネントとして、2023年からcubiXを提供していく。