中・長距離バスアプリサービス「Shuttl(シャトル)」《画像:豊田通商》

豊田通商は11月25日、インドで中・長距離バスアプリサービス「Shuttl(シャトル)」を展開するスタートアップ企業、スーパーハイウェイラボ社に出資したことを発表した。

インドでは近年、都市部での交通渋滞や大気汚染が社会問題化。また公共のバス交通では、中・長距離移動の不便さや治安の面での問題もある。このような環境下、バスサービスなどによる大量輸送の充実化は、交通渋滞や大気汚染の緩和、治安の向上に寄与すると期待されている。

中・長距離バスアプリサービス「シャトル」は、モバイルアプリでバスルート、ピックアップ場所等を選択し、座席を事前予約するサービス。モバイルアプリでの簡単な操作で、座席の確保と、エアコン付きのバスでの安全で快適な移動を提供する。

スーパーハイウェイラボ社は2015年の事業開始以降、成長を続け、現在はインドの6都市(デリー首都圏、コルカタ、ハイデラバード、プネー、ムンバイ、チェンナイ)でサービスを展開。一日当たり2000台以上のバスの運行および10万回の乗車回数を実現するまでに、事業を拡大している。

今回、豊田通商はスーパーハイウェイラボ社に、シリーズC資金調達ラウンドにて、未来創生ファンドとの共同によるリードインベスターとして出資。出資額は両者合計で1800万米ドル(約19億円)、豊田通商としては600万米ドル(約6億円)。また、豊田通商は非常勤取締役1名を派遣する。

豊田通商は、今回の出資により「シャトル」のさらなる普及を支援。また、同社が持つ事業ノウハウ、およびグローバルなネットワークを活用し、スーパーハイウェイラボ社と共に中・長距離バスアプリサービスをはじめとするMaaS事業の拡大を目指す。