カワサキ Z H2(参考画像)《画像 川崎重工業》

川崎重工業が発表した2019年4〜9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比2.6%増の86億7800万円と微減だった(10月31日発表)。

売上高は航空宇宙システム事業、車両事業などが増収となり、同7.0%増の7365億6500万円と増収だった。収益では車両事業の改善やエネルギー・環境プラント事業が増益となったが、精密機械・ロボット事業などが減益となり、営業利益はほぼ横ばいだった。

経常利益は航空エンジンの運航上の問題に関する負担金減少などの影響で同300.5%増の8億3000万円、当期損益が税金費用が増加して37億3300万円の赤字と、ほぼ前年同期の同水準だった。

通期業績見通しは前回予想を据え置いた。

モーターサイクル&エンジン事業の売上高は、米国の四輪車の増加で同1.9%増の1472億円、営業利益が増収に加え、販促費の期ずれ、前年同期に販管費の一時的な増加があった反動もあって33億円の赤字で、赤字幅は13億円改善した。

先進国二輪車の販売台数は同4.7%増の6万7000台、新興国の二輪車が同3.1%減の15万8000台だった。四輪車・PWCは同6.7%増の3万2000台だった。

同事業の今期の業績見通しは売上高は前回予想より据え置いたが、営業利益は想定為替レートを見直したことから90億円と、前回予想から30億円引き下げた。