MaaS認知《画像:イード》

イードは11月6日、「MaaS受容性調査(東京23区版)」として、日常生活における移動の実態と、都市型MaaSに関連する各種サービスの受容性/価格受容性を調査したレポートを発表した。

MaaS(Mobility as a Service)とは、ICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイ カー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ 新たな「移動」の概念だ。調査は東京23区に在住する15〜79歳の男女を対象に、インターネットアンケートで実施。1998の有効回答をまとめた。

MaaSの認知度については、「知っている」6.8%、「聞いたことはある」15.9%を合わせて約2割程度にとどまった。女性より男性の方が知っている割合が高く、特に若年層男性の認知度が高い傾向に。全体が2割という状況の中、20代男性の4割強がMaaSを知っていると回答している。

また、今回のアンケートでは「配車サービス」「自転車シェア」「カーシェア」「マルチモーダルモビリティサービス」「オンデマンドバス」「パークシェア」「自動車サブスクリプション」「ライドシェア」「電動キックボードシェア」の9サービスを回答者に提示。その中で最も利用意向が高かったのは、「配車サービス」(64.5%)だった。以下、「自転車シェア」(52.5%)、「カーシェア」(43.7%)、「マルチモーダルモビリティサービス」(41.0%)と続き、比較的身近なサービスが上位を占めた。

最も利用意向の高かった「配車サービス」について、その価格受容性についても調査。その結果、有料でも利用したいと回答したのは70.0%。配車サービスに支払える金額(運賃含まず)は「500円〜」(17.9%)、「300円〜」(14.9%)といったあたりがボリュームゾーンとなり、現在稼働中のサービスと差異のない結果となった。

各種サービス利用意向《画像:イード》 配車サービスに払える金額《画像:イード》