ランボルギーニ(Lamborghini)は10月25日、国際宇宙ステーションでカーボンファイバー素材の研究を行うと発表した。これは自動車メーカーとして、世界初の取り組みになる、としている。

軽量・高剛性なカーボンファイバーは、運動性能を高める素材として、ランボルギーニなどのスポーツカーメーカーが採用してきた。また、車体を軽くすることでCO2排出量を削減するという、カーボンファイバーが持つ環境面での効果も注目されている。

ランボルギーニは2009年、次世代カーボンファイバー素材の開発を目指して、米国にランボルギーニACSL(アドバンスド・コンポジット・ストラクチャー・ラボラトリー)を設立した。ランボルギーニACSLでは、ボーイング社、ワシントン大学、FAA(米国連邦航空局)と共同で、次世代カーボンファイバー技術の研究開発を進めている。

ランボルギーニは今回、国際宇宙ステーションでカーボンファイバー素材の研究を行うと発表した。11月2日までに打ち上げられるロケットに、ランボルギーニが新開発した5種類のカーボンファイバー複合素材が積み込まれ、国際宇宙ステーションに届けられる。

その目的は、素材に極端なストレスがかかる宇宙環境において、5種類のカーボンファイバー複合素材の反応を分析すること。ランボルギーニは、自動車分野だけでなく、生物医学を含む分野にも、国際宇宙ステーションで得られるデータを反映していく、としている。