日産 IMk(東京モーターショー2019出品車)《撮影 雪岡直樹》

いま、日本の乗用車市場における軽自動車比率は約4割にものぼる。そんな状況を反映して東京モーターショーには軽自動車のコンセプトカーも出展されているが、日産の『IMk』はそれらの多くとは一線を画する。なぜなら、単なるコンセプトではなく市販を見据えたEV軽自動車だからだ。

ボディサイズは全長3434mm×全幅1512mm×全高1644mm。ショー展示用の厚化粧をしているので軽自動車枠をはみ出しているが、見ての通りボディ自体はすでに発売されている軽自動車の『デイズ』である。

「軽自動車はまるで、日本だけに存在する小宇宙のようだ。そんな軽自動車の市場を踏まえて企画した。実は、日産自動車初の軽自動車は『ハイパーミニ』で電気自動車だった。日産は軽自動車に本気。だから持てる技術をすべて軽自動車に投入していく」。

車両開発を担当した日産自動車の福田真人氏(現行『リーフ』の開発も担当していた)は、そう説明する。公式なプレスリリースには「EVシティコミューター」や「軽自動車クラス」といった表現しかないが、福田氏のコメントからも軽自動車として開発されたことが理解できる。

同車は2017年11月に発表した中期計画「日産M.O.V.E to 2022」のなかで、軽自動車の電気自動車を発売すると宣言。この IMkが、それを示唆するモデルと考えていいだろう。

市販時にどこまで盛り込まれるかは未知数だが、IMkには運転支援技術の「プロパイロット2.0」や、スマートフォンをつかってクルマを車外から自動的に駐車できる「プロパイロット・リモートパーキング」を搭載。単にEVというだけでなく、そういった先進技術の採用が福田氏のいう「持てる技術をすべて軽自動車に」という意味なのだろう。そういった先端技術の搭載は、日産のEV軽自動車を、「軽自動車というより、サイズの小さな先進のクルマ」とする可能性を秘めている。EVだから走りがパワフルで静粛性も高いのは言うまでもない。

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