Luupの電動キックボード(参考画像)

経済産業省は、規制のサンドボックス制度に新たに4件の実証計画を認定したと発表した。

規制のサンドボックス制度は、参加者や期間を限定することで、既存の規制の適用を受けることなく、新しい技術を実証できる環境を整えることで、迅速な実証を可能とするとともに、実証で得られた情報・資料を活用できるようにして、規制改革を推進するもの。

今回、経済産業省案件として電動キックボードのシェアリング実証2件、ハイブリッドバイクの公道走行実証、キャンピングカーの「空間」の活用に関する実証の4件を認定した。

電動キックボードのシェアリング実証は、大学内の一部区域を擬似的な道路と位置づけ、電動キックボードのシェアリング事業を実施して車両の安全性、交通安全性、利用者ニーズ、事業性を確認し、適切な制限を提案するための情報を収集する。将来的には、通行区分や車体要件が適切に整備されることで、適切な形で電動キックボードを公道で走行できる環境を実現し、短距離移動の効率化や、各地域における観光客誘致を目指す。

ハイブリッドバイクの公道走行実証計画では、人力のみによる走行だけができる状態に改造した電動ハイブリッドバイクをレンタサイクルとして活用し、自転車用の通行区分を通行して安全性に問題がないことを実証する。人力のみによる走行で、普通自転車として取り扱われることにより、日々の短距離移動に活用可能な形で車両を提供していくことを目指す。

キャンピングカーの「空間」の活用に関する実証計画は、バスを改造したキャンピングカーを、ユーザーが選択した場所に移動できない状態で貸し出し、キャンピングカーという「空間」に対するニーズの多様化に関する社会実験を実施する。