ランド リンク コンセプト(世界初公開・特別出展物)《画像:ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は「人はもっと幸せになれる」をテーマに、10月24日から11月4日まで東京ビッグサイトなどで開催される「東京モーターショー2019」に、世界初公開6モデルを含む18モデルを出展する。

ヤマハブースでは、世界初披露のワールドプレミア6モデル、日本初披露のジャパンプレミア2モデルを含む、モーターサイクル、リーニング・マルチ・ホイール(LMW)、電動コミューター、電動アシスト自転車、自律ソリューションビークルなど合わせて18モデルを展示。長期ビジョン「ART for Human Possibilities」を旗印とする、2030年に向けた同社の技術開発の取り組み等を紹介する。

◆ランド リンク コンセプト(世界初公開・特別出展物)

ランド リンク コンセプトは、周囲をセンシングしながら大地を自在に移動する自律ソリューションビークルだ。開発コンセプトは「呼応し合う・LINK」。AI画像認識により行く先を拒む障害物を検知し、自ら避けて走行する。それぞれ操舵・駆動可能な4つの車輪で方向を問わない移動を実現。高い機動力を備え、人とともに作業するために必要な器用さを持ち合わせている。

◆E01(世界初公開・参考出展車)

E01は、都市間を快適に移動できる余裕を持った、急速充電にも対応した都市型コミューター(エンジン出力125cc相当)だ。スクーター技術とEV技術を融合し、日常ユースでの実用性と従来のスクーターを上回る走りの上質感を両立。優れたコンフォート性能と、新時代のスポーティさを特徴的に表現したデザインを採用した。

◆E02(世界初公開・参考出展車)

E02はエンジン出力50cc相当の都市型電動コミューター。小型・軽量で扱いやすいライトなボディに、手軽な着脱式のバッテリーを搭載する。電動ならではの滑らかでスムーズな走りを追求し、EVをより楽しく、より身近に感じる新しい価値を提案。バッテリーとモーターで構成されるパワートレインを視覚化したデザインの採用により、軽快な走りを表現した。

◆YPJ-YZ(世界初公開・参考出展車)

YPJ-YZは、レースで走ることをイメージしたE-BIKEのレーシングマシンを表現したコンセプトモデルだ。モトクロス競技専用車「YZ」を彷彿とさせるセンターマスコンセプトを、2本のダウンチューブでバッテリーを挟み込む独自のレイアウトで実現。厳しい路面での安定したコーナリング性能と、軽快な取りまわしを実現する。シンプルかつライトな車体は「YZ」とのリレーションデザイン。楽しく刺激的な非日常体験、未来のFUNを提案する。

◆YZF-R1(日本初公開・市販予定車)

「Full Control evolution of track master」をコンセプトに、サーキットを制する性能を照準として開発したヤマハモーターサイクルのフラッグシップ。EU5適合の環境性能を実現しながら性能に磨きをかけたクロスプレーンエンジン、EBM(エンジンブレーキ・マネジメント)やBC(ブレーキ・コントロール)の2種類の制御システムに加え、車体各部の熟成でサーキット性能をさらに進化させている。なお、2020年秋以降に日本での発売を予定している。

◆テレネ700(日本初公開・市販予定車)

テレネ700は、689cc水冷直列2気筒270度クランクエンジンを軽量ボディに搭載した、アドベンチャーツアラー。乗車姿勢自由度の高い車体、耐久性や整備性の高さ、荷物積載時の高い適応力など、オフロード+アドベンチャー+ツーリングの各要素を高次元でバランスさせた。さまざまな軽量化技術を投入し、前モデル「XTZ660」比で約10kgの軽量化を実現。2020年夏以降に日本での発売を予定している。

◆ナイケンGT(市販車)

高次元のコーナリング性能と上質なクルージング性能を併せ持つ大型LMW『ナイケン』をベースに、ツーリングでの快適性に磨きをかけたモデル。優れたウインドプロテクション効果を発揮する大型ハイスクリーンや防寒用のグリップウォーマー、さらにツーリングの疲労度を軽減する専用シート、12V DCジャック、センタースタンド等を標準装備し、ツーリングの快適性を高めている。

◆YZ450FX(参考出展車)

モトクロス競技用ハイエンドモデル『YZ450F』をベースに、エンデューロレースで求められるさまざまな機能・性能を装備。軽快なハンドリングや高回転域で力強さを発揮するエンジンなど、エンデューロレース専用車として最適なセッティングを施している。今回は全日本MCクロスカントリー選手権に参戦する鈴木健二選手のマシンを展示する。

◆TY-E(参考出展車)

TY-Eは、技術研究の一環として開発に取り組んだ電動トライアルバイクの先行開発車両。CFRP(炭素繊維強化プラスチック)モノコックフレームに高回転型の小型高出力モーターを搭載し、力強い低速トルクと伸びやかな加速性能で高い走破性を実現する。黒山健一選手がこのTY-Eを駆り、トライアル世界選手権TRIAL Eクラスに参戦。2018年、2019年ともにランキング2位を獲得している。

◆トリタウン(参考出展車)

トリタウンはLMW機構を備えたフロント2輪の小型電動立ち乗りモビリティ。ライダー自身のバランスコントロールによって姿勢制御を行うシンプルな機構で、ラストワンマイルの移動をワクワク楽しくする。軽く小さな車体とカンタン操作で幅広い人々の利用が可能なことから、現在、国内のレジャー施設や公園等で有用性や集客性、商品性等を検証する実証実験を進めている。

◆E-ビーノ(市販車)

レトロポップなスタイルの原付1種スクーター『ビーノ』をベースに、EVならではの滑らかな走りを活かしたエレクトリックコミューター。スムーズな加速感や、極低速での優れた実用トルク、手軽な着脱式バッテリー等が特徴だ。走行条件に応じて選べる2種の走行モードと、一時的に登坂性能を高めるブースト機能を装備する。今回は東京モーターショー特別カラーで出展する。

◆YPJ-XC(市販車)

YPJ-XCは、電動アシストユニットを搭載するE-MTBの市販モデル。E-MTB用ドライブユニットのフラッグシップ「PW-X」を搭載し、パワフル&コントローラブルなアシスト性能で大地を縦横無尽に駆け抜け、週末の非日常を演出する。

◆YNF-01(特別出展物)

乗る者の冒険心を掻き立てる走破性とデザインを両立した、低速モビリティのコンセプトモデル。オフテイストのデザインに、大径タイヤと4輪独立サスペンションを装備し、乗る者の「行きたい場所にはすべて行き、やりたいことはすべてやる」という意欲を刺激する。世界的デザイン賞「レッドドットアワード デザインコンセプト2019」を受賞している。

◆JWX-1 PLUS+(特別出展物)

車いす用電動ユニット「JWX-1 PLUS+」は、駆動輪の交換のみで普段使い慣れた手動車いすを電動化するユニット。手動車いすの手軽さに電動化による快適性を加えることで、車いすユーザーの行動範囲を拡げる。速度制御や加速・減速度制御など、同社独自の走行機能制御システム「JWスマートコア」を採用している。

◆YMR-08(特別出展物)

「1フライトで1ヘクタールのほ場を15分で散布する」ことをコンセプトに開発した産業用マルチローター(ドローン)。二重反転ローターなどによる力強いダウンウォッシュは薬剤を作物の根元まで届け、同社産業用無人ヘリコプターに匹敵する散布品質を実現する。今回は東京モーターショー特別カラーで出展する。

◆フェーザーR(特別出展物)

防除作業や肥料・除草剤の散布等で活躍する、産業用無人ヘリコプターのハイエンドモデル。薬剤の搭載能力はクラス最大の32リットル。薬剤・燃料無補給で4ヘクタールを散布できる。また、GPSとジャイロで速度と距離を計算し、一定の散布間隔でのターンや等間隔での飛行ライン・速度を維持するターンアシスト機能を標準装備する。今回は東京モーターショー特別カラーで出展する。

E01(世界初公開・参考出展車)《画像:ヤマハ発動機》