日系メーカー各社の米国販売台数、スバルと三菱以外マイナス 2019年1-9月

米国市場の日系メーカー各社は10月1日、2019年1〜9月の新車販売台数の結果を発表した。スバルと三菱がプラスのほかは、前年同期比マイナス。日産(日産+インフィニティ)は7.1%、マツダは11.5%のマイナスだった。

●トヨタ……米国トヨタ販売(Toyota)の総販売台数は177万9302台、前年同期比は2.5%減だった。トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、主力の『RAV4』が新型効果で1〜9月としては過去最高の32万4622台。前年同期比は1.7%増とプラスを維持した。

●レクサス(既報)……レクサス(Lexus)の総販売台数は20万9551台。前年同期比は1.9%のマイナスだった。『ES』は新型効果で10.3%増の3万7896台とプラス。入門SUVの『UX』は、1万1991台と良好な立ち上がりを見せる。

●日産……日産自動車(Nissan)の総販売台数は104万4390台、前年同期比は7.1%減だった。日産ブランドの1〜9月実績は95万6456台。前年同期比は6.2%と、引き続き減少した。入門SUVの新型『キックス』は、前年同期のおよそ4.5倍の4万7074台と好調だ。商用車では『NV』が27.5%増の1万5676台と伸びた。

●インフィニティ……日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティ(Infiniti)の総販売台数は8万7934台、前年同期比は16.5%減だった。最上級SUVの『QX80』は、前年同期比6.2%増の1万4203台と、2年連続で増加した。

●ホンダ……アメリカンホンダ(Honda)の総販売台数は120万6209台、前年同期比は0.1%減だった。ホンダブランドの実績は109万3396台で、前年同期比は0.1%増。乗用車系では、『シビック』が25万5484台を販売、前年同期比は0.2%の微増。ライトトラック系は、主力車種の『CR-V』が28万0739台、前年同期比は1.1%増だった。

●アキュラ…アキュラ(Acura)の総販売台数は11万2813台、前年同期比は1.5%減だった。『ILX』が29.8%増、『RLX/RL』が43.6%減、『TLX』が17.4%減。SUVは1%未満の微増だ。

●マツダ……北米マツダ(Mazda)の総販売台数は20万8167台、前年同期比は11.5%減。『CX-5』が最量販モデルで11万3702台を販売。ただし前年同期比では2.6%のマイナスだ。『マツダ3』の前年同期比は21%のマイナス。新型は3月からの登場で、以来、単月実績の対前年比マイナスが続く。

●三菱……三菱モータースノースアメリカ(Mitsubishi Motors)の総販売台数は9万5571台、前年同期比は2.3%増とプラスを維持した。新型クロスオーバー車の『エクリプスクロス』は1〜9月、1万5859台を販売した。前年同期に対しておよそ3倍と伸びている。

●スバル(既報)……スバルオブアメリカ(SUBARU)の総販売台数は新記録の52万5329台。前年同期比は4.4%増だった。牽引役を果たしたのはSUVの『フォレスター』だ。13万1447台を販売。新型投入の効果で前年同期比は7.8%増とプラスに転じた。

日産キックス《photo by Nissan》 インフィニティQX80《photo by Nissan》 ホンダCR-V《photo by Honda》 マツダCX-5《photo by Mazda》 三菱エクリプスクロス《photo by Mitsubishi Motors》