くるま旅(イメージ)《画像:日本RV協会》

日本RV協会は、キャンピングカーを所有または興味を持っている人を対象に、「くるま旅計画について」に関する調査を実施。その結果を発表した。

調査結果によると、キャンピングカーの年間稼働回数でもっとも多かったのは「1〜10回」(41.5%)、次いで「11〜20回」(28.5%)と続く。7割のユーザーは平均して1か月に1〜2回稼働しているということになる。その日程については「2泊3日」(34.4%)、出かけることが多い時期は「週末」(48.3%)がそれぞれトップ。仕事を終えた金曜日の晩に出発し、目的地(やその近く)で仮眠をとった後、土・日を目一杯楽しんでいるユーザーが多いようだ。

これらくるま旅の計画を開始する時期については、54.1%が「直前」と回答。乗用車等であれば、宿の手配などで1か月前以上というのが通常だが、キャンピングカーオーナーの場合は、思い立ったら出発できるという強みを多いに発揮しているようだ。1日あたりの予算は、「特に決めていない」(58.8%)がトップ。どこでどんな食事をするのか、あるいはどんな観光や遊びをするのか直前に決めることが多い人たちにとって、予算は自由に幅を持たせて行動していることが伺える。

1日の走行距離は「300km以下」(38.9%)がトップ、次いで「200km以下」と続く。行き先を直前に決めても、7割近くの人は200km〜300km程度は走り、途中で快適に休憩を取ることのできるキャンピングカーでのくるま旅を楽しんでいるようだ。旅先の仮眠を含めた宿泊はトップが「道の駅」(59.8%)。トイレ等などの設備があり、広い駐車場や深夜でも駐車できるという点が要因になっているようだ。近年話題のRVパークは全体の約1割に過ぎないが、利用者数の伸びや関心度が高くなっていることを踏まえると、今度さらに数値が上昇すると思われる。

くるま旅の一番の目的についてはトップが「観光」(50.0%)、「温泉」(16.1%)が2位となった。キャンプや趣味というより、道の駅で仮眠し、近くを観光したり、のんびりと温泉につかるというスタイルが人気のようだ。目的地選びは「インターネット」(54.5%)がトップ。もっとも行きたい地域については、「北海道」(52.7%)がダントツのトップ。以下、東北、九州が10%台で続く。くるま旅に持って行く道具は「お風呂セット」(61.9%)がトップ。いつでも温泉に入れる準備は怠ない。以下、「カメラ」(13.3%)、「常備薬」(8.0%)が続く。

キャンピングカーにとって常に不安を抱えているのが電力の問題。電力の対策については、8割以上の人が「考えている」と答えている。その具体例として多いのが、同率(33.7%)首位で「サブバッテリーの強化」と「ソーラーシステムの装備」。特にソーラーシステムについての関心度は高く、近年では標準装備化するキャンピングカーも増加。また、高価だがリチウムイオンバッテリーの需要も高まっているようだ。電源確保の拠点としては「RVパーク」(38.5%)がトップ。安心・安全のための宿泊施設として、現在、全国に約140か所オープン。その認知度は年々高まっている。

旅先で一番気になるのものについては、「宿泊(仮眠)場所」(44.7%)が1位、2位は「お風呂」(28.1%)となった。旅先での食事は「レストラン・食事処」(61.2%)がトップ、「自炊(食材は主に現地調達)」(26.7%)は2位だった。

最後に旅先での過ごし方ついては、「家族との会話」(40.5%)を筆頭に、「晩酌」、「自分の趣味」の順。やはり、キャンピングカーに乗るというのは、決して旅を楽しむだけではなく、家族との絆、人と人のつながりを強固なものにするための最大のアイテムであることが実感できる結果となった。

1年のキャンピングカーの稼働率《グラフ:日本RV協会》 1回のくるま旅で最も多い日程《グラフ:日本RV協会》 最も出かけることが多い時期《グラフ:日本RV協会》 くるま旅計画がスタートする時期《グラフ:日本RV協会》 1日あたりの予算《グラフ:日本RV協会》 1日の走行距離《グラフ:日本RV協会》 宿泊することが多い場所《グラフ:日本RV協会》 どのような目的で出かけるか《グラフ:日本RV協会》 出かける目的は何を参考に決めているか《グラフ:日本RV協会》 最も行きたい地域《グラフ:日本RV協会》 くるま旅で常に持っていくもの《グラフ:日本RV協会》 移動中の電力の対策について《グラフ:日本RV協会》 具体的な電力の対策《グラフ:日本RV協会》 電源確保の拠点《グラフ:日本RV協会》 旅先で気になること《グラフ:日本RV協会》 食事の場所《グラフ:日本RV協会》 旅先での過ごし方《グラフ:日本RV協会》