警察庁は、令和元年秋の全国交通安全運動の実施要綱を発表した。
秋の全国交通安全運動は9月21日から30日までの10日間実施する。全国の重点では「子供と高齢者の安全な通行の確保」「高齢運転者の交通事故防止」「夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止」「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」「飲酒運転の根絶」を掲げる。
通常、10〜12月の高齢歩行者の死者数は1〜3月と比較して3割以上多く、横断中や薄暮時間帯の死者が増加傾向にある。横断歩道以外の事故の割合が高く、うち歩行者の約7割が法令に違反している。また、10〜12月の高齢自転車乗用者死者数も1〜3月と比較して4割以上多い。薄暮時間帯の増加が顕著で、自転車乗用者の8割以上が法令に違反している。これらの特長を踏まえ、運動期間中は指導・取締りを強化する。
警察の重点的な取り組みでは、地域ぐるみの幼児・児童の見守り活動や歩行シミュレーターを活用した高齢者の交通安全教育を推進する。安全運転サポート車の普及啓発など、高齢運転者の交通事故防止対策を推進する。早めのライト点灯、反射材用品の着用推進や、横断歩道の通行と横断歩道における歩行者優先の徹底を図る。運動期間中、各都道府県が対策強化日を設定する。交通指導取締りと連動した広報啓発活動を推進していく。
秋の交通安全運動、高齢者の交通事故防止対策に重点
2019年09月16日(月) 19時00分
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