ダイムラーの自動運転トラックの公道テスト《photo by Daimler》

ダイムラー(Daimler)は9月9日、自動運転トラックの公道走行テストを米国で開始した、と発表した。

ダイムラーは、レベル4の自動運転トラックの早期実用化を目指している。現在の社会では、より安全な道路と、より持続可能な輸送ソリューションへの要望が高まっている。ダイムラーは、レベル4の自動運転トラックが、そのニーズに応えることができると見込む。

レベル4の高度な自動運転トラックは、24時間体制で車両の利用率を高めることで、効率と生産性を向上させる。夜間など交通量の少ない時間帯に走行できるため、ルート管理によって交通渋滞を回避できる。2015年から2050年までの間に、世界の貨物輸送量は2倍以上に増えると予想されているため、自動運転トラックの開発は重要なテーマになるという。

ダイムラーは今回、自動運転トラックの公道走行テストを、米国バージニア州の高速道路で開始した。ダイムラーは、自動運転技術を手がけるトルク・ロボティクス社と協力。レベル4実現に向けた開発ステップでは、まったく新しいレベルのデータ量が必要で、データ処理の品質に対する要求も非常に高くなるという。

ダイムラーは、レーダー、カメラ、ライダーという3つの異なる技術的アプローチを基本に、トルク・ロボティクスの技術を導入しながら、レベル4の自動運転トラックの実用化を目指していく。

ダイムラーの自動運転トラックの公道テスト《photo by Daimler》 ダイムラーの自動運転トラックの公道テスト《photo by Daimler》