曙ブレーキ

曙ブレーキ工業は、ファンドの出資を受け入れるための臨時株主総会を9月27日に開催するとともに、信元久隆社長兼会長が退任すると発表した。

同社は経営悪化から、事業再生ADR(裁判以外での紛争解決)を申請するなど、経営再建を検討している。スポンサーとなるファンドから200億円の資金を調達するため、9月27日に臨時株主総会を開いて、第三者割当増資について審議する。

同時に、経営責任をとって、信元社長兼会長、萩野好正副社長CFO、松本和夫副社長COOの代表取締役3人が、ファンドからの増資の払い込みが完了した時点で退任し、ボッシュの専務執行役員やTMDフリクションジャパンの社長を務めた宮地康弘氏が社長に就任する。

宮地氏は1981年に自動車機器(現ボッシュ)に入社し、2005年にTMDフリクションジャパンの社長に就任、2009年にボッシュの執行役員、2010年に常務執行役員、2016年に専務執行役員を経て、2017年から日本電産の常務執行役員を務めている。