SUBARU e-BOXER搭載モデル《画像:ANSYS》

SUBARU(スバル)は、次世代ハイブリッド電気自動車(HEV)向け電子制御ユニット(ECU)の開発に最先端組込みソフトウェアソリューション「ANSYS SCADE」を活用。開発プロセスの95%を自動化し、生産性を大幅に高めた。

HEV設計者にとって、安全性、パフォーマンス、エネルギー効率を効果的に管理して維持できるECUの設計は最優先事項となる。各コンポーネントを同期して強固に統合するには、システム障害を引き起こすほどの不測の事態が発生しても、ステアリングやブレーキといった安全性に関連する誤作動が許されない機能が性能を維持できる完璧な制御システムが要求される。

スバルのエンジニアは、新しいe-Boxerシステム向けのHEV ECU組込みソフトウェアを短時間で精度高く設計して、その妥当性を確認するために、ANSYS SCADEを活用している。SCADEの導入により、手作業がほぼないところまでソフトウェアコード作成の効率が高くなり、開発プロセスの95%まで自動化を実現。その結果、生産性を大幅に高めながら、コスト、製造時間、そしてコードの最終確認工程で必要な情報管理を大幅に削減した。

スバル電子技術部の川上裕司氏は、「これまでにないようなスピード、効率、そして精度で、非常に複雑なECUソフトウェアコードの全作成工程を推進させる上で、ANSYS SCADEはきわめて重要な役割を果たしている。SCADEの導入によって当社の開発自動化は15%向上し、新しいECU技術のイノベーションの促進と製品化までの時間の短縮につながったことで、競争上の大きな優位性を手に入れた」とコメントしている。