ハンディ蓄電池で6時間駆動するポータブル冷蔵庫。45リットルとたっぷりサイズなのも重宝する。【撮影:中込健太郎】

キャンピングカーに採用実績も多数。澤藤電機が展開するENGELブランドの冷蔵庫シリーズ。東京キャンピングカーショー2019の会場のブースにも、キャンピングカーファンをはじめ、多数の来場者が足を止めていた。

今回のENGELブースでの目玉は、注目を集めているホンダのハンディ蓄電池「LiB-aid e500」とのコラボレーション展示ではないだろうか。LiB-aid e500ではたっぷりと良質な電源を持ち歩け、オプションのシガーソケットを利用すれば、ドライブしながらも充電できる優れものだ。

ハンディ蓄電池と言えば、モバイル機器の充電などは難なくこなすものの、冷熱関係は大丈夫だろうか? 実際にハンディ蓄電池を利用しているユーザーでも懐疑的になってしまうものである。実は筆者もこの蓄電池を活用しており、取材先でもPCやデジタルカメラの充電などができるので、大変重宝している。しかし、すでにアウトドア派の中にファンの多いENGELの冷蔵庫、これを駆動させることができるのだろうか、と疑ってしまう。

「実は、今回会場で実演しているMT45F-C-Pというタイプで6時間の連続運転をこのLiB-aid e500で賄うことができるんです」

キャンピングカーを購入するとなると、新車では500万円程度、中古車でも300万円ほどからというのが、流通の中心だ。しかし今あるクルマに、こういう蓄電池と冷蔵庫を載せれば、定価ベースで20万円以内の投資で、自宅で下ごしらえした食材や、バーベキュー用などの生鮮食品や飲み物をスタンバイさせておくことが可能になる。既存のマイカーをアウトドア向きにさらにステップアップさせる魅力的な組み合わせと言えそうだ。

ただ、ブースで説明にあたるENGELの担当者は、少し悔いが残っている様子だ。「今回のイベント開催時間が1日7時間なんですよ。1時間足りないんです。最後の最後までキンキンに冷えたところをお見せできたらベストだったんですが」とのこと。もっと長く連続運転させたい場合はLiB-aid e500を2台で並列運転ができるので、それも可能になる。

東京キャンピングカーショーのENGELブース。会場に並ぶキャンピングカーでも搭載実績多数。ファンの多いブランドだ。【撮影:中込健太郎】 ホンダのハンディ蓄電池LiB-aid e500も最近利用者が増えているアイテム。アウトドアのみならず重宝する優れものだ。【撮影:中込健太郎】 筆者も愛用しているLiB-aid e500。取材先に必携のアイテム。PCなど出先でも充電可能。良質な電源を潤沢に持ち歩けるのが魅力だ。【撮影:中込健太郎】 ENGELブースには、今回もレースクイーンとしても活躍中の羽瀬萌さんが華を添えていた。【撮影:中込健太郎】 売れ筋のさらに小さなタイプも温冷タイプも含め、充実のラインナップだった。【撮影:中込健太郎】 会場では、キャンピングカーショー特別価格や、スペシャル特典も用意されていた。ちなみにこのロゴ入りテントは今回は非売品だが、海外製で取り寄せ可能なものなので、反響次第では販売も検討する可能性もあるとのこと。一人用テントの他、荷物をまとめておくスペースとしても便利なサイズ。設営もワンタッチで簡単なのだそうだ。【撮影:中込健太郎】