ZFは、ドイツで開催した「グローバル・テクノロジー・デイ2019」において、ハイブリッド、マイルドハイブリッド、PHV(プラグインハイブリッド)に対応する新世代の8速ATを初公開した。
新世代の8速ATは、モジュール設計によって、マイルドハイブリッド、フルハイブリッド、PHVに対応する。出力も33hpから218hpまでが選択できる。パワーエレクトロニクスは外付けでなくハウジング内に収められているため、トランスミッションユニットのサイズを小型化することに成功した。
ZFは、2030年に販売される新車の少なくとも70%は、内燃機関搭載車と予測している。そのような中、PHV化が、エンジンのCO2排出量を大幅に削減できる可能性を持っていると見込む。そのためには、航続とパワー両面において、日々の走行がバッテリーだけで可能なレベルに達することが必要だ。
ZFはこの課題に対するソリューションとして、新世代の8速ATを開発した。モーターは最大出力218hp、連続出力109hpを発生する。エンジンを始動することなく、モーターだけで45.9kgmのトルクを発生するため、EVモードでも迅速な追い越しを可能にしているという。
マイルドハイブリッドも、今後数十年にわたって大きな役割を担う。48Vを使用するこのシステムは、エネルギー回生でCO2排出量の削減に貢献する。さらに、エンジンが比較的多く汚染物質を排出する発進および加速時にサポートを行うことで、汚染物質の排出量低減にも役立つ。48Vドライブは駆動系のいくつかの場所に装着が可能。エンジンアウトプット側のクランクシャフトとインプットシャフトがとくに効率的という。ZFの新世代ユニットは、どちらのタイプにも対応する。モーターは最大出力34hpを発生し、現実的にエンジンのあらゆる作動状況を最適にサポートする、としている。
ZF、新世代8速AT発表…ハイブリッドとPHVに対応
2019年07月11日(木) 06時45分
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