FC搭載の電動小型低速車両、ヤマハ YG-M FC《画像 ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は7月4日、低速自動運転車両の開発力強化などを目的として、自動運転OS(Autoware)の開発などに取り組むティアフォーへの追加出資を決定した。

ティアフォーは、オープンソースの自動運転OS「Autoware」の開発や自動運転を活用したライドシェアリング、物流分野の事業化を目指す開発型のディープテック企業だ。2017年12月には日本初の一般公道におけるレベル4(無人運転)による実証実験を実施、2018年12月には、Autowareの標準化を推進する国際業界団体「The Autoware Foundation(AWF)」の設立を発表。2019年2月には、一般公道における5Gを活用した遠隔監視型自動運転の実証を行うなど、国内外の自動運転関連の技術開発を牽引している。

一方、ヤマハ発動機は、高齢者や交通弱者の多い地域などへマルチユース車両や代替移動システムを提供することで、様々な社会・交通課題の解決に取り組み、低速・低コストなラストマイルの移動ソリューションの普及を目指している。同社は2017年8月にティアフォーへ出資を行っているほか、納車したその日から公道での自動運転の実験ができる電動小型低速車両「アカデミックパックPRO」の販売を行うなど、協業を重ねてきた。

両社は今回の追加出資を通じて、Autowareの安全品質向上に向けた共同開発をはじめ、製品の量産に必要な知見の共有、販売/サービスネットワークの相互活用など、自動運転関連事業の早期の事業化を目指す。