電動小型低速車両(公道走行仕様ランドカー)《画像 ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は、低速自動運転車両の実証実験を7月より2年間の予定で、静岡県磐田市に開業予定のJR御厨駅周辺で実施すると発表した。

ヤマハ発動機は、誘導線に沿って自動走行するゴルフカーをベースに7人乗りカートタイプの低速自動運転車を開発。2017年9月に「道の駅 芦北でこぽん(熊本県)」で公道走行試験を実施。2018年1月には、誘導線ではなく、道路表面の映像を照合しながら走る、新方式の低速自動運転車を発表している。

ヤマハ発動機と磐田市は昨年10月、磐田市内での低速自動運転技術に関する実証実験についての連携協定を締結。今回の実証実験はこの連携協定に基づくもので、、JR御厨駅周辺、最長4.2kmのルートを電動小型低速車両(公道走行仕様ランドカー)で走行。自動運転システムの機能評価と課題把握と、低速自動運転車の社会実装に向けた、走行環境の検討を行う。

ヤマハ発動機の日高祥博社長は、実証実験開始を迎えるにあたり、「自動運転も可能な“ゆっくり走るランドカー”をラストマイルの移動ソリューションとして提供することでロースピードモビリティの可能性を拡げ、中山間地域や過疎地域での公共交通の維持やドライバーの高齢化など、顕在化する様々な交通課題の解決に貢献することを目指しています 」とコメントしている。