ポルシェ中古車販売店のテクニカルメイト、破産開始決定 負債総額15億円

帝国データバンクによると、神奈川県厚木市のポルシェ専門の中古車販売店 テクニカルメイトインターナショナルが6月10日、東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約140名に対し約15億円。

テクニカルメイトは1991年3月に創業、1996年4月に法人改組した中古自動車販売業者。ポルシェ専門の中古車販売店としては国内トップクラスの業容規模だった。旧車の中古ポルシェを安く仕入れ、自社工場で整備。当時の純正部品との交換やカスタムでオリジナルの新車状態に再生してオークションで再販するなど、業者間販売と中・高年富裕層や空冷ポルシェのマニアを中心とする店頭販売を行い、2016年9月期は年売上高約35億8900万円、当期純利益は約2000万円を計上していた。

しかし、一部役員の不正行為や本店賃借時の保証金の償却義務、売買代金を巡る仕入先との係争が表面化した2018年9月期は、仕入量の激減で年売上高は約19億2300万円に大幅ダウン。約5億2900万円の当期純損失計上で約4億6400万円の債務超過に陥った。その後も業況は回復せず、ここへきて資金繰りも限界に達したことから今回の措置となった。