日産自動車グローバル本社《撮影 高木啓》

日産自動車は5月20日、指名委員会等設置会社に移行するため、定時株主総会で定款を変更すると発表した。

同社では、会社法違反(特別背任罪)などで起訴されやカルロス・ゴーン元会長の事件を受けてガバナンス体制に問題があったと判断。業務の執行と監督・監査を明確に分離して意思決定の透明性を向上するとともに、機動的な業務執行を遂行するため、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社に移行する。

指名委員会等設置会社は役員報酬や役員人事を社外取締役などで構成する各委員が決定する。

指名委員会等設置会社への移行に向けて、定款に指名委員会、監査委員会、報酬委員会の新設、執行役の規定を新設するとともに、監査役と監査役会の規定を削除する。

6月25日開催の定時株主総会で定款変更を議案として提出する。