ロールスロイス 102EX

BMWグループ(BMW Group)は、ドイツで開催した2019年第1四半期(1〜3月)決算発表において、傘下の高級車ブランド、ロールスロイスに近い将来、ブランド初の電動パワートレイン搭載車を設定すると発表した。

ロールスロイスは過去に、電動車両のプロトタイプを開発したことがある。2011年3月、ジュネーブモーターショー2011に出品した『ファントム』ベースのEVスタディモデル、『102EX』がそのモデルだ。

102EXは、2個のモーターを搭載し、最大出力394ps、 最大トルク81.6kgmを獲得。バッテリーは蓄電容量71kWhのリチウムイオンで、。0〜96km/h加速8秒以下、最高速160km/h(リミッター作動)の性能を備えていた。

実験車としての意味合いが強かった102EXだけに、その後、同車が市販に移されることはなかった。2011年当時の技術では、航続が制限されるEVに対して、顧客の関心が低かったことが理由と伝えられる。

BMWグループは今回、ロールスロイスに近い将来、電動パワートレイン搭載車を設定すると発表した。「i」ブランドなどで培った最新電動技術を導入し、航続の面で実用的な性能を備えたPHVなどの電動車両を発売する可能性が高い。

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