ヤマハ発動機は5月8日、バレンティーノ・ロッシ選手が主宰する「VR46ライダースアカデミー」と行ってきた若手人材の育成プロジェクト「ヤマハVR46マスターキャンプ」について、3年間の継続を決定。今年より各年2回、計6回のトレーニングプログラムをイタリアにて実施する予定だ。
今年初となる5月(通算7回目)の開催では、ヤマハ発動機のイタリア現地法人が行っている若手ライダーの育成サポートプログラム「R3 bLU cRU Challenge」とコラボレーション。スーパースポーツ300世界選手権(WSSP300)に参戦するイタリア人2名、フランス人1名、オランダ人1名、スペイン人1名の5名を選抜した。特にスペイン出身者、ビアトリス・ネイラ選手は初の女性参加者となる。
各ライダーは、約1週間イタリアに滞在し、VR46ライダースアカデミーの施設「モーター・ランチ」をはじめ近隣のサーキットなどで、同アカデミーのスタッフやMotoGP参戦ライダーなどの指導を受けながらトレーニングに励む。
同社は世界へ羽ばたくライダーの発掘・育成を目的に、2015年よりステップアップのための環境整備を進めてきた。ヤマハVR46マスターキャンプは、その一環として2016年に導入。これまで、日本、インドネシア、タイ、マレーシア、オランダ、フランス、フィンランド、ウクライナ、イタリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、オーストラリアの計13か国から、YZF-R25やR3でレースに参戦している10代の若者を中心に32名が参加している。
過去参加者の内、今年はアピワット・ウォンタナノン選手(タイ)がアジアロードレース選手権のASB1000、ガラン・ヘンドラ・プラタマ選手(インドネシア)とエリトン・カワカミ選手(ブラジル)がWSSP300、ケミン・クボ選手(タイ)とカスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン選手(マレーシア)がCEVヨーロッパ選手権Moto2に参戦。ヤマハVR46 マスターキャンプの卒業生たちは世界のレースで挑戦を続けている。
若手ライダー育成プロジェクト「ヤマハVR46マスターキャンプ」、3年間の継続を決定
2019年05月09日(木) 10時45分
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