モリタテクノスは、消防用の可搬式CAFS(圧縮空気泡消火装置)ユニット「18 UnitCAFS」を商船三井フェリーに納入。同社が大洗〜北海道間で運航するフェリー4隻に国内初導入され、4月15日より運用がスタートした。
CAFSとは、水に少量の薬剤を加え、そこへ圧縮空気を送り込むことにより発泡させる装置。水の表面積を広げることで効率よく消火できる。
消防車のオーバーホールやアフターサービス等を行うモリタテクノスでは、エンジン一体型の可搬式CAFSユニット「18 UnitCAFS」の開発・製造・販売も手掛けており、これまで大型水槽車や小型トラックなどに搭載し国内外に納入してきた。今回、商船三井フェリーは、船舶火災への安全対策強化にあたり、CAFSの消火能力などを高く評価。導入・運用をスタートさせた。
モリタグループは、2015年7月に発生したフェリー火災事故を踏まえた国土交通省の船舶火災対策に関わる研究案件を受注。船舶火災消火の課題に対して様々な検証実験を行い、CAFSの有用性が認められた。モリタグループでは、国内フェリーへのCAFS導入を通じ、陸上だけでなく、海上においても火災へのさらなる安全対策に貢献していく。
モリタテクノス、圧縮空気泡消火装置を商船三井フェリーに納入 国内フェリー初
2019年04月15日(月) 16時47分
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