GT500クラス初日トップタイムの#12 GT-R。《撮影 益田和久》

16日、SUPER GTの公式合同テストが岡山国際サーキットで始まった。初日のトップタイムはGT500クラスがカルソニック IMPUL GT-R、GT300クラスがグッドスマイル 初音ミク AMGとなっている。

約1カ月後に開幕戦(今年は4月13〜14日)が開催される岡山国際サーキットでシーズン最初の公式合同テストが行なわれる構図は例年通り。同サーキットのファン感謝デーを併催してのテスト実施もお馴染みである。

あくまでテスト、温度条件も開幕戦では違ってくる可能性が高いとはいえ、この2日間に関しては開幕戦の前哨戦的な見方もしたくなる局面だ。特にホンダ、レクサス(トヨタ)、日産がメーカーバトルを展開するGT500クラスは、シーズンオフここまでにもそれなり以上にテストをこなしてきており、その集大成的な位置づけにもなるのではないだろうか。

岡山国際サーキットにはGT500クラス15台、GT300クラス29台の総勢44台が集まった。テストなのでカラーリングが完全でないマシンもあれば、GT300クラスにはシーズン中の長距離戦を睨むなどしたドライバー3人体制で参加する陣営も。また、GT500クラスでは世界耐久選手権(WEC)の米国セブリング戦と日程が重なった中嶋一貴が今回のテストには不在となるなどしている。

初日は2回のセッションを合わせて4時間強の走行枠があった(クラス専有時間帯も一部に含む)。路面は1回目、2回目ともウエット〜ドライというのが概ねの推移。

GT500クラスでは#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹&J.ロシター/タイヤはブリヂストン=BS)が1分17秒167で1&2回目総合トップだった。#12 GT-Rは両セッションとも首位で、しかも総合2番手におよそコンマ9秒差、1周が短い岡山では小さくない差をつけている。もちろんテストなのでタイムが各陣営の状況や思惑をすべて反映するわけではないが、まずは“初日完勝”の#12 GT-Rであった。

1&2回目総合の2番手タイムをマークしたのは#36 au TOM'S LC500(関口雄飛/BS)、タイムは1分18秒058。なお、#36 LC500は中嶋一貴が不在のため、初日は関口のみ、2日目は関口と宮田莉朋という編成での事前エントリーになっている(宮田は初日、GT300クラスのマシンでエントリー)。3番手タイムもLC500で、#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)の1分18秒220。

4〜5番手がGT-R、6番手がLC500で、初日のトップ6は日産とレクサスが分けあう様相になった。昨季の王者ホンダ勢では#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大&B.バゲット/BS)の7番手が最高。

今年も多くの車種が争うGT300クラスでは、#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/ヨコハマ=YH)の1分25秒867がトップタイムだった。また、注目の新チーム「マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン」の#720 McLaren 720S(荒聖治&A.パロウ/YH)も出走、初日は1分26秒757がベストでクラス15番手タイムとなっている。

SUPER GT 岡山テストは明日(17日)まで実施される予定だ。

GT500クラス初日2番手タイムの#36 LC500。《撮影 益田和久》 GT500クラス初日3番手タイムの#38 LC500。《撮影 益田和久》 GT500クラス初日4番手タイムの#24 GT-R。《撮影 益田和久》 GT500クラス初日5番手タイムの#23 GT-R。《撮影 益田和久》 GT500クラス初日6番手タイムの#6 LC500。《撮影 益田和久》 GT500クラス初日7番手タイムの#17 NSX。《撮影 益田和久》 GT500クラス初日8番手タイムの#3 GT-R。《撮影 益田和久》 GT500クラス初日9番手タイムの#37 LC500。《撮影 益田和久》 GT500クラス初日10番手タイムの#39 LC500。《撮影 益田和久》 昨季のGT500クラス王者、山本尚貴&J.バトンの#1 NSXは初日13番手タイム。《撮影 益田和久》 GT300クラス初日トップタイムの#4 メルセデスAMG GT3。《撮影 益田和久》 GT300クラス初日2番手タイムの#96 RC F GT3。《撮影 益田和久》 GT300クラス初日3番手タイムの#2 EVORA MC。《撮影 益田和久》 GT300クラス初日4番手タイムの#52 マークX MC。《撮影 益田和久》 GT300クラス初日15番手タイムの#720 マクラーレン720S GT3。《撮影 益田和久》