アウディツインカップ ジャパンファイナル《撮影 小松哲也》

アウディジャパンは3月14日、正規販売店のサービス要員を対象とした技能コンテスト「アウディツインカップ」の日本決勝大会を福岡市内で開催した。

同大会は、販売店のサービス品質向上を目的に、サービスフロントを対象にしたサービス部門と、メカニック対象のテクノロジー部門に分かれて、日ごろの技術を競うもので、各部門の上位3名には7月にドイツで開催される世界大会に日本代表としての出場権が与えられる。

決勝大会に先立って昨年夏に行われたオンラインでの筆記試験にはサービス部門で283名、テクノロジー部門は500名がエントリー。それぞれの上位通過者13名、23名が、この日に行われた決勝に臨んだ。

決勝大会は、ほぼ1日がかりで行われ、午前中には知識を問う学科試験のほか、サービス部門は入庫時に求められる技能やアウディに関する知識に関する実技、またテクノロジー部門では診断技術や関連知識の実技試験を行い、午後には再び実車を使った故障診断や不具合箇所を見つける実技競技で、技量を争った。

同大会の企画・運営を務めるアウディジャパンのアフターセールス本部の田中努氏は「最終ゴールである世界大会で本当に強い日本代表チームを造りたいということで、世界大会で出題された問題や、単なる故障診断だけでなく課題解決までのプロセスがしっかりできているかの審査や、配線図を書くことも含めた総合評価をしようということで、今回は課題を増やした」と話す。

1日がかりの競技の結果、サービスアドバイザー部門はアウディ京都南の中山宏起氏が優勝した。また2位はアウディ川越の中島稔氏、3位にはアウディ足立の城山裕明氏がそれぞれ選ばれた。優勝した中山氏は「(世界大会で)是非良い結果を残せるように頑張っていきたい」と抱負を語った。

またテクノロジー部門ではアウディ芝浦の齋藤勇氏が優勝、2位はアウディ大阪中央の栗本健太氏、3位にはアウディ徳島の山田敬太氏が入った。テクノロジー部門の頂点に立った齋藤氏は「他ブランドから転職してきた際にアドバイザーをやらないかというの誘いがあったが、メカニックを続けたいと応え、ずっとメカニックを続けてきたが、これで結果を出せた」と喜びをかみしめた。

アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長は「ツインカップ自体、アウディ本社でも非常に歴史が長く伝統のあるイベントだが、日本でも世界スケールで競うことがとても大事と考えているので、私どもにとっても重要なイベントという位置づけ」と、大会開催の意義を語る。

さらに「実際に日本代表も毎年、世界大会で良い成績を納めており、日本のサービスアドバイザー、メカニックにとってもモチベーションの上がるイベントになっていると思っている」とも付け加えた。

アウディツインカップ サービス部門優勝者 アウディ京都南の中山宏起氏《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ サービス部門優勝者 アウディ京都南の中山宏起氏《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ サービス部門 上位3名《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ テクノロジー部門優勝者 アウディ芝浦の齋藤勇氏《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ テクノロジー部門優勝者 アウディ芝浦の齋藤勇氏《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ テクノロジー部門 上位3名《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ ジャパンファイナル《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ ジャパンファイナル《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ ジャパンファイナル《撮影 小松哲也》 アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長《撮影 小松哲也》 アウディツインカップ ジャパンファイナル《撮影 小松哲也》