ジャパンインターナショナルボートショー2019トヨタ自動車ブースではポーナムシリーズから28Vと31が展示。《撮影 中込健太郎》

ジャパンインターナショナルボートショー2019(ジャパンボートショー2019)トヨタ自動車のブースでは、2グレード展開になりより価格的な魅力も増した『ポーナム28V』と、依然高い人気を誇る二機掛けでフライブリッジを持つ『ポーナム31』の新内装を施したモデルを参考出品。高い注目を集めていた。

インフォメーションカウンター横にはレクサスが提案する海のモビリティ『LY650』のスケールモデルを展示。先に北米マーケットでの発売を予定しているとのことで、こちらも広く来場者の注目を集めていた。

何と言っても市販モデル2艇は、実際に購入を検討している層の注目がかなり高い。ポーナム28Vは装備を見直し、SUVの『ランドクルーザー』にも搭載実績がある、「M1KD-VH」ディーゼルエンジンを搭載する。FRP、アルミ、カーボンファイバーを組み合わせた軽量で高剛性で凌波性と快適性を実現したトヨタハイブリッドハルの採用で、クラスを超えた走りを実現し、多くのファンの支持を集めているという。

トヨタマリンの担当者は「かなりの意欲作ではありますが、価格が当初『31』に迫るレベルになってしまい、セールスが伸び悩んでいた面がありました。けれども、装備や使用を見直し、2グレード展開とすることで価格も改訂し、かなり選ばれるボートになってきました」と話す。

ウッディな内装を持ち、ギャレーなどを専用装備とした上級グレード「X」は税抜き2200万円。ギャレーを省き、より若々しい雰囲気の内装でまとめたベースグレード「S」は税抜きで1680万円だ。Sでも装備自体はかなり充実したものになっていて、このモデルならではの魅力を満喫するには十分な内容である上に、このタイプで2000万円を切るプライスという点でかなり人気が高く、購入検討中のユーザーにとってはリーズナブルな選択肢になっているようだ。

「実艇をご覧いただくと、Sグレードが決して廉価版ではないということを実感してくださるお客様が多いようです。若々しく機能的でありカラーコディネートもシックで上質なところはかなり好評です。お友達を招いてもこれなら寂しい感じもないし十分、というお声を多数いただきます」とトヨタマリン担当者は話していた。

一方、明確に28Vのアッパーグレードとして差別化されたポーナム31も、新たな魅力を今回のボートショーで提案している。内装の見直しなどが図られ、より、快適で、広さを強調したインテリアのモデルを参考出品という形で、ユーザーの反響を窺う。

「ネイビーとのカラーコディネートも含めて、今まではなかった空間をソファーの下に設けたり、窓の開口部をより広く強調するタイプに変更したりして、同クラスの中での魅力をさらに際立たせる提案をしています。まだ現段階ではカタログモデルではないのですが、今回のボートショーでの反響など、お客様の声、市場のニーズなども加味してさらに検討を進め、早い段階でより魅力的な仕様に進化させたものを皆様にご提案できればと思っています」

28Vでも搭載するM1KD-VHエンジンを、31では2機掛けとしている。その走りを好むユーザーも根強くいるのだという。会場ではこの二梃の展示艇の試乗会の参加受付も実施。初日から多くのファンが申し込んでいた。

自動車メーカーでエンジンからハル等トータルにオリジナルモデルのボートを作るの例は少ない。《撮影 中込健太郎》 レクサスでもボートを提案。《撮影 中込健太郎》 LY650のスケールモデルが展示された。《撮影 中込健太郎》 ポーナム28Vは仕様変更でよりリーズナブルに。《撮影 中込健太郎》 展示されていたのはSというグレード。《撮影 中込健太郎》 比較では安価なグレードだが、このボートのキャラクターにあった若々しさがある。《撮影 中込健太郎》 内装の質感も決して低くはない。「これで十分というより、これがいい」という声も聞かれた。《撮影 中込健太郎》 二機掛けのモデルとして依然高い人気のポーナム31。《撮影 中込健太郎》 内装を一新したモデルを今回は参考展示。今後仕様変更のために、アンケートなど、来場者の声を集めていた。《撮影 中込健太郎》 今回のポーナム31では、ソファの下にも空間を設けるなど、より広さを実感できるモディファイが施されていた。《撮影 中込健太郎》 落ち着いた内装のコーディネートも評価は高いという。《撮影 中込健太郎》 今回は主に内装の変更。機関系の変更は特にない。《撮影 中込健太郎》 トヨタバーチャルアンカリングシステム(TVAS)の他フル装備。操船サポートも最先端を誇る。《撮影 中込健太郎》 ポーナム31のフライブリッジから会場を見渡す。《撮影 中込健太郎》 FRP製のオーニングはオプション。アクリルのフロントスクリーンがスイッチで開閉する遮光の他、高いフライブリッジで受ける風をコントロールできる。《撮影 中込健太郎》 広さと快適性で31は依然人気が高い。《撮影 中込健太郎》 M1KD-VHはランドクルーザーなど車両への搭載実績もある信頼のユニット。《撮影 中込健太郎》 ランドクルーザーにも搭載、という訴求はトヨタならでは。《撮影 中込健太郎》 試乗受付も実施。早速多くの来場者が申し込んでいた。《撮影 中込健太郎》