AI技術を活用した判例検索のイメージ

三井住友海上火災保険は3月6日、AI(人工知能)技術を活用した自動車事故対応をサポートするシステムを構築して運用を開始したと発表した。

システムは、保険金支払担当者が事故の状況や責任割合、ケガの症状などの事故状況や責任割合、ケガの症状などに関する内容を文章入力して検索すると、あらかじめ機械学習した数千件の裁判例から、AIが迅速、的確にそれぞれに応じた回答候補を一覧にして表示するもの。事故対応の高度化を図る。

これによって契約者に明確な根拠に基づく説明を迅速、容易に行うことができ、事故解決に要する時間を短縮できるほか、顧客の期待やニーズに応える事故解決を目指す。例えば、対人事故では治療終了から解決までの日数を約30%(平均1カ月)短縮することを目指す。

また、今後、システムとドライブレコーダーの画像を連動させ、判例に加えて、最適な過失割合を導き出す仕組みの開発も検討する。