量産車ラインオフ

ホンダは2月28日、ブラジル・イチラピーナ市の新四輪車工場の稼働を開始したと発表した。

ブラジルの自動車市場は近年、縮小から緩やかな回復傾向にある。ホンダはこれを踏まえ、昨年4月、当面の市場規模を踏まえた事業体質強化、および将来を見越した持続可能な事業基盤へのシフトとして、ブラジル四輪車事業の生産体制再編を発表していた。

新四輪車工場は、高効率、かつ環境負荷の少ない生産体制を目指し、高機能塗装技術の採用、溶接やプレス工程でのショートプロセス化のほか、最適な自動化技術を導入するなど、最新の生産技術を備えた生産ラインとしている。まずは『フィット』から生産を開始し、今後は既存のスマレ工場における完成車生産を新四輪車工場へ順次移管し、スマレ工場はパワートレイン生産を中心とした役割へ移行。2021年に再編を完了する予定だ。

ブラジル・イチラピーナ市のホンダ新四輪車工場