ホンダGX50

ホンダは、360°自在傾斜機能を搭載する、超小型高出力の汎用4ストロークエンジン『GX50』を新たに開発し、各種作業機器メーカーに向けて順次供給を開始する。

GX50は、排気量47.9ccながら最大出力2psを達成し、小型化に加えて4.7kgの軽量化を図ることで、2ストロークエンジン並みのパワーウエイトレシオを実現。また、作業者の負担を減らすために排気ガスや臭いに加えて重量を低減し、高出力と高い環境性能を両立することで作業効率を高めている。さらに、高負荷時でも粘りのある高いトルク特性と優れた燃費特性も実現している。

ホンダは1997年、世界初の360°自在傾斜機能を搭載した4ストロークエンジン「GX22/GX31」を開発。あらゆる角度でのオイル潤滑が可能な独自の潤滑方式「ロータリー・スリンガー・ポンピング潤滑システム」を採用し、360°全傾斜角度での連続運転や保管が可能な新エンジンとして、2ストロークエンジンが主流のハンドヘルド製品市場へ投入した。その後、「GX25」(2002年)や「GX35」(2003年)に進化させ、現在全世界で年間60万台を超える販売を記録している。

ホンダは、新製品GX50の投入により、ハンドヘルド製品市場で高まりをみせている2馬力クラスの4ストローク需要に初めて応えることで、さらなる4ストローク市場の拡大を目指す。