気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。
「不景気も統計一つで好景気」、「統計は答えを先に決めてから」---。きょうの東京が社会面で「やゆする『秀作』次々」などと取り上げているが、総務省が統計の重要性をアピールするために募集した標語がなかなか面白い。
不適切処理が相次いで判明した厚生労働省や総務省などのいい加減な調査統計はともかく、きょうの紙面には、自動車関連のランキングで興味深い二つの調査結果が掲載されている。
その一つが、米の調査会社「JDパワー」が発表した、2019年版のブランド別の米自動車信頼性ランキング。産経などが報じているが、それによると、トヨタ自動車の高級車「レクサス」が8年連続で首位になったそうだ。前年8位だった「トヨタ」も、独フォルクスワーゲン(VW)の「ポルシェ」と並ぶ2位に返り咲いたという。
日本勢では、日産自動車の高級車ブランドの「インフィニティ」が前年の4位から11位に、「日産」も10位から15位にそれぞれ後退。「ホンダ」も12位から16位に順位を落とした。
一方で「SUBARU(スバル)」が前年の24位から14位に上昇している。JDパワーでは、新車購入から3年経過した車の所有者3万2952人を対象に100台当たりの不具合発生件数に基づいて評価したという。
また、もう一つの調査としてきょうの日経には、ブランドコンサルティング大手の米インターブランド傘下のインターブランドジャパンが発表した、グローバルに展開する日本企業のブランド価値ランキングを掲載。
それによると、海外売上高比率が30%以上の日本企業の中でトヨタ自動車が11年連続で首位。価値は前年比6%増の534億ドル(約5兆8000億円)だったそうだ。長期的なブランド投資などが底堅く評価されたとみられる。
ちなみに、2位はホンダ、3位が日産自動車、検査不正問題などが発覚したスバルも、前年より1つ順位を下げたが10位にとどまり、トップテンに自動車メーカーが4社入ったという。
2019年2月15日付
●ルノー会長来日、日産・三菱自と会談(読売・1面)
●社外取締役を義務化、会社法改正要綱、20年施行目指す(読売・1面)
●伊藤忠社員拘束旅行中か、中国当局、1年前、広州で(朝日・1面)
●「空飛ぶホテル」生産終了へ、エアバスの世界最大旅客機「A380」(朝日・9面)
●米自動車品質調査、レクサス8年連続首位(産経・10面)
●西武新型特急「ラビュー」公開、初の有料席、私鉄増発(毎日・10面)
●EV部品中国で増産、日本電産など、環境規制で需要増(日経・1面)
●ゴーン元会長無罪主張へ、初公判まで手続きに時間(日経・3面)
●トヨタ、11年連続首位、日本企業のブランド価値(日経・17面)
●ガソリン3週ぶり下落、店頭価格0.2円安の142.9円(日経・24面)
●日産が8万台リコール、走行中エンスト恐れ(日経・38面)
●三菱自1万台のリコール、走行不能恐れ(日経・38面)
トヨタが11年連続首位、日本企業のブランド価値ランキング[新聞ウォッチ]
2019年02月15日(金) 08時55分
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