テュフ ラインランドが提供する、トラック・バス向け車載用カメラモニターシステムの試験

テュフ ラインランド ジャパンは、国内初となる「トラック・バス向け車載用カメラモニターシステム 試験・認可サービス」を開始すると1月21日に発表した。

2016年6月に自動車の間接視界に関する国連協定規則UN-R46の04シリーズが改正されたことにより、日本でも自動車に装備されているミラーをカメラモニターシステム(CMS)に完全に置き換えることが可能になり、完全ミラーレス車の製造が可能になった。

同社はこの改正に対応し、同年7月より乗用車向けの車載用CMS試験・認証サービスを開始。さらに今回、国内で初めてトラック・バス向けCMSの試験サービスを開始する。なお、テュフ ラインランドのドイツ本社では、すでに2008年よりトラック・バス向け車載用CMSの試験サービスを行っている。

同サービスの対象は、UN-R46で規定されているクラス2、4〜6のトラック・バス。今回のサービス拡充で、同社はクラス1〜6の乗用車・トラック・バス全ての車両用CMSを試験することが可能になる。また、ハンマー試験やミラー反射率試験の設備も完備し、試験設備を自社で持たない企業にも対応可能になる。

乗用車に比べて死角が多いトラック・バスにCMSが採用されると、死角の軽減や、さらに事故の減少が期待される。また、トラック・バスに複数装着されている大型のミラーがCMSに置き換わることで空気抵抗が減少し、燃費が向上する。

同社は、乗用車用のCMS試験で得られた知見を生かしながら、トラック・バス用の新サービスでも、鮮明度や被写界深度、表示スピードなど、約20項目におよぶ試験を行い、UN-R46で要求される試験・技術評価を提供する。また、部品認証の迅速な申請をサポートする。

テュフ ラインランドは、140年の歴史を持つ世界トップクラスの第三者検査機関