パイオニア・カロッツェリア「サイバーナビ」(参考画像)

パイオニアと香港の投資ファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)は12月7日、総額約1020億円の「パイオニア再生プラン」に合意。BPEAは770億円を出資するとともに、現株主から約250億円で株式を買い取り、パイオニアを完全子会社化する。

パイオニアは主力のカーエレクトロニクスOEM事業の不振などにより、2018年中間期には99億3300万円の最終赤字を計上するなど、経営が悪化。複数のスポンサー候補に対して、資金提供を含む支援の可能性を打診していたが、9月12日、BPEAとスポンサー支援に関する基本合意書を締結していた。

パイオニアはキャッシュフローの悪化に直面しており、財務基盤の立て直しが急務。臨時株主総会で承認が得られ、必要となる届出完了後、BPEAは迅速に770億円の出資を行い、パイオニアは事業運営に必要不可欠な運転資金を確保する。その後、現株主から現金約250億円で株式を買い取り完全子会社化した上で、事業ポートフォリオの見直し、構造改革、経営体制の刷新などの再生に向けた抜本的施策を進めていく。