メルセデスベンツの新世代EV大型バス、eシターロ

メルセデスベンツは11月15日、新世代の新型EV大型バス、『eシターロ』(Mercedes-Benz eCitaro)を最初の顧客に引き渡し、運行を開始した、と発表した。

eシターロは、標準ボディの2軸の都市向け大型バス、『シターロ』をベースに開発された。シターロはメルセデスベンツの都市向けバスの主力モデルで、世界累計販売台数は5万台以上を達成している。

eシターロでは、バッテリーパックをモジュール方式で設計。これにより、航続に合わせてバッテリー容量を選択できる。さらに、最新の熱管理システムの導入により、エネルギー消費を大幅に削減させているのも、eシターロの特徴だ。

eシターロは、リアアクスルに電動ホイールハブモーターを2個搭載し、最大出力340hp、最大トルク98.9kgmを引き出す。バッテリーは最大10個のモジュールで構成されるリチウムイオンで、蓄電容量は最大で243kWh。最大88名の乗客を輸送できる。

メルセデスベンツは、このeシターロを最初の顧客に引き渡した。eシターロが最初に納入されたのは、ドイツ・ハンブルクのHamburger Hochbahn社で、同日からeシターロの運行を開始した。同社はドイツの公共交通機関で、1企業として最大の20台のeシターロが、順次引き渡される予定、としている。

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