部品の生産に3Dプリント技術を導入しているBMWグループ

BMWグループ(BMW Group)は11月13日、自動車用部品の生産において、3Dプリント技術の導入を加速させると発表した。

3Dプリントと呼ばれる積層造形技術は、迅速で柔軟性があることから、BMWグループはカスタマイズが可能な製造プロセスに採用している。3Dプリントの導入例としては、少量生産のカスタムメイドパーツや非常に複雑な形状の部品がある。3Dプリントで製作された部品は、プロトタイプ車の開発や車両の検証、走行テスト用車両などに採用されている。

BMWグループは2010年に初めて、3Dプリントで製作されたウォーターポンプインペラーを、DTMレーシングカーに採用した。最近では、BMW『i8ロードスター』のソフトトップカバーに、金属粉末を原料にして製作されたアルミ製ブラケットが装着されている。

またMNIブランドの「MINI Yours」のカスタマイズ製品では、顧客が選択したコンポーネントのデザインをカスタマイズして、3Dプリントで作成する。さらに、ドイツ・ミュンヘンのBMWグループ研究開発センターの積層造形センターでは、年間およそ14万個もの試作部品を3Dプリントで製作し、さまざまな開発部門に供給している。

BMWグループは、自動車用部品の生産において、3Dプリント技術の導入を加速していく。BMWグループはこれまでに、3Dプリントで100万個の部品を生産してきた。3Dプリントを利用した2018年のBMWグループの部品生産は、前年比42%増の20万個以上に達する見通し、としている。

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