日産インテリジェントモビリティツアー(中国・広州市)《撮影 池原照雄》

日産自動車は11月14日、中国・広州市に開設しているブランド体験施設である「日産インテリジェントモビリティツアー」を日本の報道関係者に初公開した。

日産はグローバルで、新世代の商品を「日産インテリジェントモビリティ」として打ち出しており、(1)自動運転(インテリジェントドライビング)、(2)電動化(インテリジェントパワー)、(3)コネクティビティ(インテリジェントインテグレーション)―を柱に新技術群の実用化を推進している。

東風汽車集団との合弁事業を展開している中国でも日産インテリジェントモビリティを広めるため、系列販売店従業員や乗用車部門である東風日産の従業員、さらにメディア関係者らを対象とし、このブランド体験施設を9月中旬にオープンした。

販売店などグループの従業員に日産の先進技術群を認知してもらい、それを顧客に広めていく狙いだ。広州市内の公立体育館を貸し切って開設し、ワイドなスクリーンによるイメージ映像、電気自動車(EV)のシャシー構造の展示や運転模擬体験、さらに実車による試乗コーナーなども設けている。開設以来、体験者は1万2000人に達したという。

東風日産のセールス&マーケティング本部長である辛宇氏は「ブランド(強化)の改革を進めるうえで、『日産インテリジェントモビリティ』は一番重要な軸になる。これによりテクノロジーブランドへの変身を図り、その価値観でお客様を魅了していきたい」と話している。

この広州市の体験施設は12月初旬までの期間限定となるが、今後は北京や上海などの大都市にも順次、同様のものを展開していく計画という。

<取材協力:日産自動車(施設視察)>

日産インテリジェントモビリティツアー(中国・広州市)《撮影 池原照雄》 日産インテリジェントモビリティツアー(中国・広州市)《撮影 池原照雄》 日産インテリジェントモビリティツアー(中国・広州市)《撮影 池原照雄》