電動パワートレインを全てのカテゴリーに供給するZF

ZFは11月8日、乗用車や大型商用車、レーシングカー、自転車まで、全てのカテゴリーにEVやハイブリッドなどの電動パワートレインを供給すると発表した。

ZFの最新の電動パワートレインのひとつが、大型商用車向けのテクノロジーだ。全長18mに及ぶ連節バスに電動パワートレインを組み込む。2基の「AVE 130」電動アクスルモジュールが、合計4個のモーターによるパワフルな加速を可能にしている。

このモジュールは、インバーター、駆動制御装置、パワーエレクトロニクスを含むシステムパッケージにまとめられ、最適なエネルギー効率によって航続を延ばす。ZFによると、標準的な連節バスでは、1基のAVE 130電動アクスルモジュールで充分なパワーが得られるという。

ZFはAVE130の他にも、低床および高床バス用に新しい電動式セントラルドライブ「CeTrax」をシステムソリューションとして供給する。「Plug-and-Drive」アプローチによって、シャーシ、アクスル、またはディファレンシャルに大きな変更を施さなくても、CeTraxを既存の車両プラットフォームに統合することができる。ZFは既存モデルのプラットフォームを維持しながら、電動化を考えている車両メーカーにこの技術を訴求していく。

CeTraxは、主に要件の厳しいバス用途に対して、最大で408hpのパワーと、449kgmのトルクを発生し、重量と効率面でメリットを発揮する。システムパッケージには、走行制御装置やインバーターが統合されており、車両メーカーには、出力、効率、寿命の点で最適に調整された総合ソリューションを供給できる、としている。

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