Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -。向かって左からトリスターノ、ロッシ、ビニャーレス、ザルコ、シューリン、中須賀。《撮影 高木啓》

ヤマハとヤマハ発動機は17日、東京のヤマハ銀座ビル内「ヤマハホール」にて、合同イベント「Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST - 」を開催した。ピアニストとライダーの感性を融合させるイベントに、バレンティーノ・ロッシらMotoGPライダーが登壇した。

楽器・オーディオ製品メーカーのヤマハと、バイク・マリン製品メーカーのヤマハ発動機は、「お客様とともに感動を創り出す」という共通の信念のもと、人々を感動させてくれるアーティストやアスリートをサポートする楽器やマシンを製造してきた、と自負する。

「Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -」には、ピアニストとライダーの感性を融合させる合同イベント。世界で活躍するピアニストの中からフランチェスコ・トリスターノが、アスリートからはロードレース世界選手権(MotoGP)などに参戦するバレンティーノ・ロッシ、マーベリック・ビニャーレス、ヨハン・ザルコ、ハフィス・シャーリン、中須賀克行の、5人のライダーが登壇した。

ロッシは「レースとは、自分とファンとのコミュニケーション」と語り、トリスターノも、「演奏は聴衆と演奏家との関係が大事」と同意する。またバイクとライダー、楽器と演奏家との関係についてロッシは「バイクの魂が私に引き継がれる。バイクとコンタクトして、100%の性能を引き出す」と話す。トリスターノも「まったく同じ。楽器は体の延長、体の一部だ。楽器と体が同化すると間違えない。頼ることのできる楽器がいい楽器」という。

トリスターノは実際にMotoGPを観戦しインスピレーションを受けて作曲した楽曲「Time Grid」の世界初演を行なった。ビニャーレスは「グリッドにいる自分を思い出した。レースを走っているような気分」と感想を述べた。趣味でピアノを弾くというザルコが、てれながら1曲弾く場面もあった。

ザルコは「ピアニストにならなかったのは、ピアノの練習よりバイクの練習の方がハッピーだったから」というと、トリスターノが「そう、プロになることに理由はいらない。やっていることが楽しいから」と反応する場面もあった。

このイベントと関連して10月29日まで、ヤマハ銀座ビル1Fポータルでは、企画展示「Two Yamahas, One Passion - For Excellent Performance - 」を実施中だ。MotoGPマシン、コンサートグランドピアノ及び調律工具といった世界最高峰のアーティスト、ライダーを支える技術を展示するほか、ピアノ関連のイベントや、ピットクルーの視点でレースの臨場感を体感いただける「VR映像体験」などを楽しめる。

トリスターノ(向かって左)とロッシ(Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -)《撮影 高木啓》 トリスターノ(Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -)《撮影 高木啓》 ザルコ(Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -)《撮影 高木啓》 Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -。向かって左からビニャーレス、ザルコ、ロッシ、シリスターノ、シャーリン、中須賀。《撮影 高木啓》 Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -《撮影 高木啓》 Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -《撮影 高木啓》