実験車両のベースとなる電動小型低速車両

ヤマハ発動機は10月16日、低速自動運転車両の実証実験を2019年前半より2年間、静岡県磐田市で実施すると発表した。

ヤマハ発動機と磐田市は同日、磐田市内での低速自動運転技術に関する実証実験についての連携協定を締結。両者はこの締結に基づき、自動運転に要求される機能と利用価値を把握し、市民生活の利便性の向上を目指す。

同社は、誘導線に沿って自動走行するゴルフカーをベースに7人乗りカートタイプの低速自動運転車を開発。2017年9月に「道の駅 芦北でこぽん(熊本県)」で公道走行試験を実施。今年1月には、誘導線ではなく、道路表面の映像を照合しながら走る、新方式の低速自動運転車を発表している。

今回の実証実験に使用する車両の詳細は明らかにされていないが、ヤマハ発動機は低速自動運転車両を磐田市内の数か所で走らせ、公道実環境における低速自動運転車向け新規技術の評価と改良、低速自動運転車の安全かつ円滑な運行に求められる交通環境の検討などを行う。