トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、2017年に創設した「水素社会構築に向けた革新研究助成」プログラムの2018年度の募集を開始した。
現在、水素社会構築に向けた研究開発、実証実験等が加速しているが、水素の製造、貯蔵・運搬、利用というサプライチェーンの全領域における革新的なコスト低減が求められている。TMFでは技術革新によるCO2フリー水素の低コスト化の早期実現に向けた活動を支援するため、大学・公的研究機関等の水素・エネルギー関連有識者で構成する委員会を設立。2017年には水素社会構築に向けた革新的な基礎研究を対象に、5年間に渡る公募プログラムを開始した。
2年目となる2018年度は、対象となる研究分野を広げ、「水素製造」、「水素貯蔵・運搬」、「水素利用」、「エネルギーシステム」、「水素を活用した社会システム提案(新設)」の5分野にて、国内の大学、公的機関を対象に募集を実施する。
TMFは、2014年8月の設立以来、豊かなモビリティ社会の実現とモビリティ格差の解消に貢献することを目的に、タイやベトナム、インド、ブラジルでの交通手段の多様化や、日本の中山間地域における移動の不自由を解消するプロジェクトへの助成など、世界のモビリティ分野における課題に取り組んでいる。今後も、トヨタの技術・安全・環境に関する専門知識を活用しながら、大学や政府、NPOや調査研究機関等と連携し、都市部の交通課題の解消、パーソナル・モビリティ活用の拡大、次世代モビリティ開発に資する研究などの取り組みをすすめていく。
「水素社会構築に向けた革新研究助成」の2018年度の募集開始 トヨタ・モビリティ基金
2018年09月25日(火) 13時00分
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