トヨタ・プリウス

J.D.パワージャパンは、今年で4回目となる日本新車購入意向者調査を実施。その結果を発表した。

調査では、今後1年以内に新車乗用車の購入を検討している消費者を対象に、次回購入を検討している車のタイプ詳細や重視点、ブランド認知度や好意度、検討ブランド/モデル、ブランドイメージ、新技術に対する興味や関心など、消費者の意識や購買行動に関する情報を広範囲に収集した。今回は6月から7月にかけてインターネット調査を実施し、総計1万人から回答を得た。

調査結果によると、ボディタイプ別の検討率は、軽自動車が27%から30%、ミニバンが28%から31%、SUVが31%から34%、前年調査よりそれぞれ増加。特にSUVは最も検討率が高く、唯一、3年連続で検討率が増加している。さらにSUV以外のボディタイプ検討者層をみても、同時にSUVを検討対象としている割合が増加。例えば、2015年からの4年間の推移を見ると、セダンの検討者がSUVも検討している割合は、29%から36%、ミニバン、ワゴンではそれぞれ6%増加している。

新車購入の際に複数ブランドを検討している割合は、昨年と同様に55%で、1人当たり平均で2.5ブランドを比較検討。量販ブランドでは平均は2.4ブランド、ラグジュリーブランドでは平均2.9ブランドとなっている。

また昨年と比較すると、エコカーを検討している割合が増えている。ハイブリッド車が昨年の48%から53%に、プラグインハイブリッド車も13%から18%に上昇。さらに電気自動車(EV)が9%から12%に、燃料電池車(FCV)は5%から7%となった。一方、ガソリン車とディーゼル車は昨年と変わらず、それぞれ65%、19%だった。

高齢者層のドライバーでは、安全性に対する関心が高い。60代の男性の15%、50〜60代の女性の18%は、新車購入時に車の安全性能をもっとも重視するとしており、20〜30代の男性の7%、同年代女性の10%と比較して高い。最新の安全装備に対する興味でも同じ傾向がみられ、60代の男性の58%、女性の56%は「衝突回避及び被害緩和システム」に対する興味があると回答しているものの、20代の男女ではそれぞれ33%、37%にとどまる。同様に「踏み間違いによる誤発進防止機能」は、60代の男女でそれぞれ52%、54%に対し、20代では男性が32%、女性が37%しか興味を示していない。

検討エンジンタイプ