自動車業界関係者もお忍びで訪れるという本千葉駅前「鶏晶」《撮影 中込健太郎》

東京オートサロンやオートモビルカウンシルなど、幕張メッセでのイベントは多い。そんなときに仲間と泊りがけで出かける人もいるだろう。楽しいイベントのおさらいに、こんな店を訪れてみてはいかがだろう。

外房線本千葉駅前「鶏晶」(千葉市)は小さなカウンターのみの焼き鳥店だ。店主のこだわりで鶏を丸ごと仕入れる。丁寧に仕込み、それぞれの部位の味を最高に引き出す丁寧な仕事に、レーシングドライバーはじめ、自動車関係車にもファンが少なくない。

一言で焼き鳥と言っても、様々な部位があり、様々な串がある。ここの焼き鳥には、一本一本完成された世界があり、味付けから火の加減、そしてコースの中で出てくる順番など、すべてにおいて申し分ない。ゆったりとしたペースで出される焼き鳥をほおばりながら、その日のイベントを気のおけない仲間と振り返るのも、イベントの楽しみ方。

筆者が訪れたこの日も「あのクルマはよかったな」とか「この間見に行ったのよりも良かったかもしれない」など、オートモビルカウンシルから流れてきたカーガイたちの、「楽しい復習」が聞かれた。

店主が「千葉周辺で自動車関係のイベントが多いこともあってでしょうか、レーシングドライバーや自動車関係の業界の客様よく足を運んでくださいますね」とこっそり教えてくださった。

小さなお店なので、予約をした方がよいかもしれない。あと、駅前なので電車で、宿からはタクシーでお出かけになることをおススメする。お酒も楽しめるからだ。ワインを思わせる豊饒な甘みと酸味のきいた後味のベルギービールなんかも用意されている。

外房線本千葉駅目の前のビルの二階に鶏晶はある。《撮影 中込健太郎》 カウンターのみの小さなお店。《撮影 中込健太郎》 コースでおまかせがおすすめ。、苦手な食材やアレルギーなどにも事前に聞いてくれて、ゆったりと食事を楽しむことができる。《撮影 中込健太郎》 ベルギーの非常に珍しいビール。まるでワインのような甘みと酸味もあるのだが、不思議なことに焼き鳥との相性も良好だ。《撮影 中込健太郎》 あっさりと、しかし豊かなうまみを秘めた鶏料理の数々。《撮影 中込健太郎》 抜群の塩加減の砂肝。臭みはなくうまみだ毛を楽しむことができる贅沢さ。《撮影 中込健太郎》 ウズラの卵の串は、中身すべて半熟だった。たれで焼かれると、煮卵とは違った情趣がある。《撮影 中込健太郎》 この時期にこんなみずみずしいシイタケに出会えるとは。口に運ぶ間に気を付けないと、たっぷりとうまみを含み知ったしたためてきた水分が零れ落ちてしまう。《撮影 中込健太郎》 旨味だけを引き出した焼き鳥の数々の最後にはぜひこのチーズの串、別に頼んででも食べるべきかも。至福のひと時の画竜点睛。流れ始めたこの姿を見れば説明は不要かもしれない。《撮影 中込健太郎》 楽しい時がたつのは早いもの。これもまたおいしくないはずがない小さな親子丼で締めたい。《撮影 中込健太郎》