コンチネンタルは8月1日、ドイツで9月に開催されるハノーバーモーターショー2018(IAA商用車)において、大型トラック向けの最新の「右折(日本では左折)支援システム」を初公開すると発表した。
このシステムは、歩行者や自転車の巻き込み事故を防止するための安全装置。交差点を曲がる際などに、大型トラックの内輪差ゾーンに入る動く物体や静止物体を検知。危険が発生した場合には、ドライバーに警告を発する。
また、このシステムでは、レーダーをベースにしており、歩行者や自転車の位置を検知し、衝突が起きるまでの時間を計算する。危険な状況と危険でない状況をより正確に区別し、レーダーとカメラによって安全性を高める。衝突が回避できないと車両が判断した場合、自動で緊急ブレーキングが作動する。
さらに最新のシステムでは、人工知能(AI)や機械学習、ニューラルネットワーク、イメージング技術を活用。高速で接近する自転車も検出する。人工知能が、歩行者や自転車の動きを予測し、ドライバーに知らせる。
欧州では大型トラック向けに、このようなシステムの義務化が求められている。しかし、EUが法律を制定するまでには、数年かかる見通し。コンチネンタルは今後も、右折支援システムのさらなる開発に集中的に取り組む、としている。
コンチネンタル、大型トラックの巻き込み事故防止システム開発…AIが歩行者や自転車の動きを予測
2018年08月02日(木) 14時15分
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